「サンベルト」と「シリコンバレー」の違いとは?分かりやすく解釈

「サンベルト」と「シリコンバレー」の違い専門用語・業界用語

ITなどの先端技術産業に関連して見聞きすることのある「サンベルト」「シリコンバレー」ですが、どのような違いがあるのでしょうか?

この記事では、「サンベルト」「シリコンバレー」の違いを分かりやすく説明していきます。

「サンベルト」とは?

「サンベルト」=“Sunbelt”とは、北緯37度より南に位置するアメリカ合衆国南部一帯を指す名称です。

「サンベルト」「ジョージア州」「フロリダ州」「カリフォルニア州」などで構成されています。

この地域は日照時間が長く、1年を通して温暖な気候に恵まれていることから“sun”(太陽)+“belt”(地帯)=“Sunbelt”=「サンベルト」という呼び名が付けられたそうです。

過ごしやすい環境のため、アメリカ北部からの移住者の他、国外からの移民も多くがこの地に移ってくるそうです。

また、「サンベルト」には減税の法律により税金が安いことや土地が安いなどの地域的特徴を持っています。

この地域はもともと農業が活発でしたが、工業化が推し進められ、自動車産業が盛んになっていきました。

そして、情報化社会の到来と共に、多くの先端技術産業企業が「サンベルト」へ進出したことから、この一帯は電子工業や情報産業などが集積された地域へと発展していったのです。


「シリコンバレー」とは?

「シリコンバレー」=“Silicon Valley”とは、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコ沿岸部にある地域を指した名称です。

先述した「サンベルト」に含まれる地域の中でも、特に先端技術産業が集まっている地域として有名となっています。

名称の「シリコン」とは、電子製品に用いられている半導体の主原料のことであり、多くの半導体メーカーがこの地に集まっていることと地形が渓谷=“valley”であることから、“Silicon Valley”=「シリコンバレー」と呼ばれるようになりました。

ちなみに、「シリコンバレー」とは地名ではなく、エリア一帯を指して用いられる名称です。

「シリコンバレー」「Apple」「Google」「Intel」など今日の世界を席巻するIT企業生誕の地であり、主要な拠点となっています。

そして、同時に「シリコンバレー」はこれから未来を担う起業家たちが集まるスタートアップの場所にもなっているのです。


「サンベルト」と「シリコンバレー」の違い

「サンベルト」「シリコンバレー」の違いを、分かりやすく解説します。

「サンベルト」とは、アメリカ合衆国のうち北緯37度より南に位置する地域一帯を指す名称です。

「シリコンバレー」とは、「サンベルト」に含まれる地域のうち、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコ沿岸部にある地域を指す名称です。

まとめ

同じくアメリカ合衆国の地域であり、同じく先端技術産業と関わりの深い地域である「サンベルト」「シリコンバレー」ですが、「サンベルト」の地域一帯に含まれる特定の地域が「シリコンバレー」ということでした。

先端技術産業で栄える「サンベルト」の中でも「シリコンバレー」には、今日の私たちの生活を彩る製品やサービスを世界へ送り出している著名なIT企業が多く集まっています。