この記事では、「幽寂」と「閑雅」の違いを分かりやすく説明していきます。
「幽寂」とは?
幽寂とは、、ゆうじゃくという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、奥深いや世間から離れていてひっそりしているといった意味の幽の漢字に、さびしいやひっそりしていて静かな様子といった意味がある寂の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ幽寂は、奥深くて静かな事を表すのです。
「幽寂」の言葉の使い方
幽寂は、ひっそりと静かで奥深いといった意味に使われる言葉となっています。
使用されている幽も寂のどちらも、ひっそりといった意味を持っており、同じ様な意味合いの漢字が連なって生じた言葉です。
そのためこの幽寂は、ただ寂しいや侘しいといった意味を表すだけではなく、奥深さのある静けさといった意味として使用されています。
使われ方としては、幽寂な佇まいや幽寂な雰囲気といった表現を見掛ける事が可能です。
「閑雅」とは?
閑雅とは、かんがという読み方をする言葉となっています。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、静かに落ち着くやのんびりしているといった意味を有する閑の文字に、みやびやかや洗練されていて上品な事、風流な事といった意味を有する雅の文字を加える事で完成した言葉です。
以上の事から閑雅は、しとやかで優雅な事を示します。
「閑雅」の言葉の使い方
閑雅は、大きく分けて2つの意味で用いられる言葉です。
まず1つ目は、おしとやかで上品であるという意味であり、落ち着いていて優雅な態度や表情をする人物に対して、この様な意味で閑雅が使用されていたりします。
もう1つは、静かで趣きがあるといった意味です。
こちらは景色等を表現する際に、用いられる言葉となっています。
「幽寂」と「閑雅」の違い
幽寂と閑雅の文字表記を並べて見比べを行ってみると、全然違う漢字が使用されている上に、読み方も特に似通っていない事に気付く事が可能です。
所がどちらも静かな様といった、似た様な意味を持っているため混同してしまう人は少なくありません。
ただし使用されている漢字が全然違う事で、同じ様な意味合いでもそのニュアンスに違いがあるので、そこを理解すれば上手に使い分けが可能です。
まず幽寂は、奥深さのある静けさというのを表す言葉となっています。
一方の閑雅は、物静かで趣きのある景色といった意味を示すのです。
まとめ
2つの言葉は、どちらも物静かな様子といった似た様な意味を持つ言葉同士です。
とはいえ用いられている漢字が全然違うため、示す意味にも相違点を見出す事が出来ます。
なのでそこをきちんと把握する事で、問題なく使い分けを行えるのです。
ちなみに幽寂は、奥深さがありひっそりとしている様子といった意味に使われます。
対する閑雅は、景色等が静かで風流な様といった意味に用いられるのです。
更に閑雅は、しとやかで優雅といった意味にも使用されます。