この記事では、「金言」と「格言」と「名言」の違いを分かりやすく説明していきます。
「金言」とは?
金のように価値の高い言葉という意味がある他、辞書によっては「格言」と書かれているケースもあり、ある程度金言と格言は同じ意味のものと見てもいいでしょう。
プロ野球監督の金言集、音楽プロデューサーの金言集など21世紀以降に発せられた金言を本にしているケースも見られます。
金言には古来から残る人生や生活の上で尊重し、模範とすべき優れた言葉という意味もあり、格言の延長線上にあるもので、古くからあり優れているものを金言とする見方もありますが商業的な使い方としてはそれほど重視されておらず、より優れた名言や格言と言ったニュアンスになっています。
「格言」とは?
人生の真理を簡潔にまとめ、訓戒または助言として有用な言葉を指す言葉で、同義語として金言とそのまま辞書に記載されているケースもあります。
言葉の使用頻度としては格言のほうが金言よりも多いと言えます。
相場格言集、ゲーテ格言集、アーティストの格言集などがあり、良い言葉として尊重されています。
発生した時点から見て後世に残っている言葉、後世に残るであろう言葉などは格言となりえます。
簡潔にまとめているという性質上50字を大きく越えるものは格言とはいい難いです。
「名言」とは
確かにそうだと感じさせるような、すぐれた言葉。
という意味合いの言葉で、一般人同士の会話で名言と思うこともありえますし、著名人が発するというバックボーンがあると普通の言葉でも名言に思わせるものがあります。
商標などではタイプの流行語なども名言の概念に含まれるものがあります。
マンガのセリフなど面白いフレーズも名言の範疇に含まれると言えるでしょう。
格言や金言と比べると時間によって消耗する度合いが強いのが名言と言えます。
名言が格言や金言としてとらえられることもあるでしょう。
「金言」と「格言」と「名言」の違い
「金言」と「格言」は定義的には非常に近く、人生の真理や生活の役に立つことを簡潔にまとめ、訓戒または助言として有用な言葉を指す言葉という意味合いがありますが、金言のほうが格言よりも箔が付いた表現になっており、本のタイトルで金言集の方が近年の出版タイトルで使われているケースが多いようです。
金言は格言よりも古くから残っているという見方もありますが絶対的な定義ではありません。
名言はうまいと思わせるようなことで、人生の役に立つほどのものではないものも名言になりえ、テレビで心に残ったフレーズなど一週間程度で忘れるようなものであっても名言と言ってもいいものもあるでしょう。
名言から時間が経って格言として扱われることもありえます。
まとめ
金言と格言はほぼ同じ意味であるという見方すらある言葉で、格言に箔をつけた表現が金言とも言えます。
格言と金言はまず消えることはありませんが、名言は会話の中でふと現れたうまいと思わせる言葉であっても名言と言えるため、すぐ消えてしまうこともあります。