この記事では、「気品」と「上品」と「優雅」の違いを分かりやすく説明していきます。
「気品」とは?
「気品」は「きひん」と読みます。
意味は「内面から感じられる、気高く質の良い雰囲気のこと」です。
その人や物の内側からどことなく漂ってくる、上質で品格ある趣のことを言います。
「気」は「様子」「気配」「趣」という意味、「品」は「しな」とも読み、「そのものに備わっている値打ち」という意味、「気品」で「そのものに備わっている値打ちの気配」になります。
「気品」の使い方
「気品」は名詞として「気品がある・ない」「気品を感じられる・感じられない」などと使われたり、形容詞として「気品ある佇まい」などと使われたりします。
基本的に、その人や物の内面から感じられる、気高くて上質な雰囲気に使われる言葉です。
「気品」の例文
・『屋敷の老婦人が気品のある物腰で部屋に案内してくれた』
「上品」とは?
「上品」は「じょうひん」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「高級で質が良いこと」という意味で、値段が高い、品質が高い物であることを言い、 2つ目は「品格があり、洗練されている様子」という意味で、内面や雰囲気などに品格がある様子を言います。
上記に共通するのは「値打ちが高い」という意味です。
「上」は「うえ」とも読み「程度が高い」という意味、「上品」で「そのものに備わっている値打ちが高い」という意味です。
「上品」の使い方
「上品」は名詞・形容動詞として「上品だ・である」と使われたり、形容詞として「上品な」と使われたり、副詞として「上品に」と使われたりします。
基本的に、高級な品物のことや、品格があり洗練されている様子に使われる言葉です。
「上品」の例文
・『このチーズケーキは非常に上品な味だ』
「優雅」とは?
「優雅」は「ゆうが」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「しとやかで品があること」という意味で、落ち着いて洗練された様子のことを言います。
2つ目は「ゆとりがあり、世間一般の基準を気にしいないこと」という意味で、俗世間のことから離れてゆったりとすることを言います。
上記に共通するのは「ゆったりとしている」という意味です。
「優」は「やさしい」と読み、「品があって美しい」という意味、「雅」は「みやび」と読み、「おくゆかしい」という意味、「優雅」で「品があって美しく、奥ゆかしいこと」になります。
「優雅」の使い方
「優雅」は名詞・形容動詞として「優雅だ・である」と使われたり、形容詞として「優雅な」と使われたり、副詞として「優雅に」と使われたりします。
基本的に、品があってゆったりと落ちいついている様子に使われる言葉です。
「優雅」の例文
・『前社長は既に引退して優雅な生活を送っている』
「気品」と「上品」と「優雅」の違い
「気品」は「その人や物の内面から感じられる、気高くて上質な雰囲気」という意味です。
「上品」は「高級な品物」「品格があり洗練されている様子」という意味です。
「優雅」は「品があってゆったりと落ちいついている様子」という意味です。
まとめ
今回は「気品」と「上品」と「優雅」について紹介しました。
「気品」は「上質な雰囲気」、「上品」は「洗練されている様子」、「優雅」は「品があって落ちついている」と覚えておきましょう。