この記事では、「精一杯」と「全力」と「本気」の違いを分かりやすく説明していきます。
「精一杯」とは?
「精一杯」は、可能な限り力を出し尽くそうとしすることで、実は手加減をしていても相手側がこれは全力では無いかと錯覚すれば、「精一杯」という言葉は成立します。
逆に「全力」というのはあくまで尺度で相手側からか、自分側から見て持っている力すべてを開放しているに過ぎないです。
「全力」とは?
「全力」は、持てる力のすべてを出し切っていますので相手側が対象者のすべての力を受けきれる力を持っていてもそれは、持てるすべての力を開放しているが故「全力」です。
逆に全力はぜったに余力があってはならず、すべての力を使い果たし、倒れ込む気持ちで挑まないと「全力」にはなりません。
「本気」とは
「本気」は、物事に対して真剣に取り組む姿勢であるため、持てる力をすべて使い果たすというより、如何に相手側を打ち負かすかや相手より優れたものを作り出そうとするかにおいてのみ力を発揮することです。
その為、相手側よりも優れたものを生み出すために過労で倒れることも「本気」になり、余力を残したうえで相手に打ち勝った場合もその様子は、「本気」になります。
「精一杯」と「全力」と「本気」の違い
「精一杯」と「全力」と「本気」の違いですが、「精一杯」は実は持てる力のすべてを出す必要性は無く、手加減をしてもよいのでサボるという考えが通用します。
逆に、「全力」及び、「本気」は、持てるすべてを出すか、まじめに相手を打ち負かすことを前提としているため、サボるという考えに至りません。
よって、「精一杯」のみがサボるという考えに行き着くという違いがあります。
その上で、「全力」と「本気」は異なる点に力の出し方が異なり、全力はフルパワーで体力の消耗を考えないのですが、「本気」は実は余力を残すことも考慮しており、如何に勝つかのみに集中していればよいため、余力を残しつつ勝つためにどうするかをまじめに考えればよいのです。
まとめ
「精一杯」という言葉は実はできる限り全力を出そうという定義であるため、実のところ手抜きをしてサボるという考えを持つことが許されます。
逆に、「全力」は様子において倒れ込む勢いで力を出し切ることなので余力があっては、相手側に対して失礼になり、相手側もフルパワーで挑んでいないことを理解した場合、言葉だけで「全力」を出したと理解します。
そうした意味では、「本気」という言葉の方が勝負ごとにおいては利点がある言葉で、どう考えても相手側の方が弱いと理解したうえで勝つことのみ考えればよい場合、フルパワーで挑まずとも勝てるのであれば、「本気」という言葉の方が都合がよいのです。
何故なら、「本気」は勝つことのみに着目しているので卑怯な手段で相手に勝ったとしてもそれが「本気」であると述べれば真剣だったと言い切れます。
無論、卑怯な手を使い勝った側は非難を浴びるでしょうが、勝負においては絶対に勝つ必要がある場合手段を選んでいる余裕はないのです。