「表示」と「標示」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「表示」と「標示」の違い生活・教育

この記事では、「表示」「標示」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「表示」と「標示」の違い

「表示」には、3つの意味があります。

1つめは、はっきりと実体を明らかにして示すことです。

2つめは、図表で示すことです。

3つめは、きざし、兆候です。

「標示」とは、目印となる文字・記号・絵などのこと、またそれらを用いて人に示すことです。

2つの言葉は、示すという点で意味が同じですが、示し方が違います。

「表示」の場合は、おもてに出ていなかったものを外に表してはっきり示すことや、図表を使って示すことです。

たとえば、食品のパッケージには「栄養成分表示」がされています。

栄養成分は、食品を見ただけではわからないものです。

おもてからわからないものを外に出す、この場合は炭水化物、タンパク質、脂質などが含まれている値を数字で示しています。

このようなことが「表示」です。

「標示」の場合は、文字・記号・絵などを使用して人に示すことをいいます。

車を運転していたり、街を歩いていたりすると、道路標識が立っているはずです。

道路標識には、ビックリマーク、赤く丸い中に白の一本線などの記号や絵が用いられています。

このような文字・記号・絵などのことや、それらを使って示すことが「標示」です。


「表示」と「標示」の使い方の違い

はっきりと表して示すことに「表示」を使用します。

内容や成分など、内部にあるものを示すことです。

また、図表で示すことの意味でも使用されます。

「標示」は、文字や絵などで示すことに使用をします。


「表示」と「標示」の英語表記の違い

「表示」は英語で“indication”“expression”と表現をします。

「標示」は英語で“sign”と表現をします。

「表示」の意味

「表示」には、3つの意味があります。

1つめは、成分・内容・意志など、おもてに出ていなかったものを外にはっきりと示すことです。

栄養ドリンクには、さまざまな成分が使用されています。

しかし、見た目は普通の液体で、何が入っているのかわかりません。

何が入っているのか見た目だけではわからないので、おもてに出ていないことといえるでしょう。

おもてに出ていない成分は、パッケージの栄養成分表や原材料名の欄に示されています。

こういった外に出ていなかったものをはっきり示すことが「表示」です。

2つめは、図表で示すことです。

図表とは、図と表のことを指しています。

図は、点、線、面などを使って一つの形を作っているもので、表は物事を一覧で見やすくしたもののです。

折れ線グラフ、棒グラフなどは、図表の一種になります。

これらを使って示すことが「表示」です。

3つめは、きざし、兆候のことです。

きざしには物事が起こる気配、兆候には物事が起こる前触れという意味があります。

「表示」の使い方

3つの意味があり、文脈などからどの意味で使われているのか判断します。

はっきりと示す意味では、「成分を表示する」のように使用をします。

図表で示す意味では、図表と共に用いられることがあります。

「表示」を使った例文

・『わかりやすくホワイトボードに表示する』
・『パッケージには栄養成分が表示されている』
・『糖質の量が表示されている』
・『画面に表示されたことに従う』

「表示」の類語

「標示」「指示」が類語です。

「指示」には、指し示すという意味があります。

「表示」の対義語

ぴったりな対義語はありませんが、強いて言えば「隠す」です。

「隠す」には、人目に触れないようにするという意味があります。

「標示」の意味

「標示」とは、文字・記号・絵などを用いて示すこと、またその文字・記号・絵などのことです。

多くの人が利用する施設では、喫煙をしていい場所と喫煙をしてはいけない場所がはっきりとわかれています。

喫煙をしていい場所には、それを示す記号があるはずです。

その記号のことや、そのように記号を用いて示すことが「標示」です。

タバコの場合だと、喫煙してもいい場所は、紙巻タバコや加熱式タバコの絵で示されており、喫煙をしてはいけない場所は、紙巻きたばこや加熱式タバコの上に斜め線を引いたような絵で示されています。

「標示」の使い方

文字・記号・絵などを使って示すことについて使用をします。

身近なものでは、道路にある通行禁止などの看板、喫煙所を示すマークなどが「標示」になります。

「標示」を使った例文

・『学童が通行するため注意するように促す標示』
・『標示をして注意を促す』
・『立ち入り禁止を標示する』
・『標示に気が付かなかった』

「標示」の類語

「表示」「指示」が類語です。

「標示」の対義語

対義語はありません。

まとめ

どちらの言葉にも示すという意味が含まれていますが、「表示」の場合ははっきり示すこと、図表で示すことで、「標示」の場合は文字や記号などを使って示すことで、意味が違う言葉です。