この記事では、「脆弱」と「貧弱」と「軟弱」の違いを分かりやすく説明していきます。
「脆弱」とは?
「脆弱」は「ぜいじゃく」と読みます。
「脆弱」は「もろくて弱いこと。
その様子」という意味があります。
何かがもろくて弱いと感じたとき、また誰かがもろくて弱いと思った時などに、「脆弱」という言葉を使います。
「脆弱」の言葉の使い方
都会の交通網は、雪が降るとすぐにストップする傾向があります。
この様子を「都会の交通網は、雪に対して脆弱だ」などという文章にできます。
また、ある土地の地盤がもろく、地震などが起こったらひとたまりもないとされる場合、「ここは脆弱な地盤なので、注意が必要です」などと表現することができます。
「貧弱」とは?
「貧弱」は「ひんじゃく」と読みます。
「貧弱」は「みすぼらしく見劣りのすること。
その様子」という意味があります。
次に、「貧弱」には「乏しく、必要を満たすのに十分でないこと。
その様子」という意味があります。
「貧弱」の言葉の使い方
引っ越し先のアパートを見たときに、みすぼらしく見劣りがするように感じた場合、「引っ越し先のアパートは貧弱だ」などという文章にできます。
また、漫談をして生きて行こうとしている人のボキャブラリーが、十分でないと思われるとき、「貧弱なボキャブラリーでは、漫談など無理だ」などと言われるかもしれません。
「軟弱」とは
「軟弱」は「なんじゃく」と読みます。
「軟弱」は「質が柔らかく弱いこと」という意味があります。
次に「軟弱」には「意思や態度などがしっかりしていないこと。
相手の言いなりになりやすい性格」などを意味します。
「軟弱」の言葉の使い方
建物を建てる時、地盤の質が柔らかくて弱いとき、「軟弱な地盤なので、家を建てるのには向いていないかもしれません」などという文章にできます。
また、相手の言いなりになる恋人に対してモヤモヤした気持ちになった時、「私の恋人は軟弱な性格をしている」などと言うかもしれません。
「脆弱」と「貧弱」と「軟弱」の違い
この3つの言葉は、それぞれ「弱いこと」を意味する言葉になります。
しかし、どのように弱いかが、言葉により違います。
まず「脆弱」は、「もろくて弱いこと」を意味します。
次に「貧弱」は、みすぼらしく見劣りすること」を意味します。
さらに「軟弱」は、「柔らかくて弱いこと」を意味する言葉という違いがあります。
何かに対して、また誰かに対して、「弱い」と感じたとき、「もろい」と思ったら「脆弱」という言葉を使い、「みすぼらしい」と思った時は「貧弱」を使い、「柔らかい」と感じたら「軟弱」という言葉を使ってみましょう。
まとめ
「脆弱」と「貧弱」と「軟弱」の違いについて見てきました。
3つの言葉は、弱いことを意味する言葉ですが、それぞれに意味の違いがありました。
3つの言葉の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。