この記事では、「耳を疑う」と「目を疑う」の違いを分かりやすく説明していきます。
「耳を疑う」とは?
思ってもいなかったことを聞き、聞き間違いかと思うという意味です。
聞いたことを本当だとは思えないことをいいます。
思ってもいなかったことを耳にした場合、もしかしたら自分の耳がおかしかったのではないか、本当は別のことを言っていたのではないかなど思ってしまいます。
信じられないようなことを耳にすることを、この言葉は意味しています。
今一緒に暮らしている父と母は、血のつながっている本当の父と母だと思っていたとします。
この母が自分を産んでくれたのだ、この父と血がつながっているのだと思いながら長年暮らしていました。
しかし、あるとき両親から「お前は本当の子どもではない」といわれたとします。
自分では本当の親だと思っていたので、本当の親ではなかったとは思いもかけない言葉です。
まさかこんなことがあるとは思っていなかったので、自分の耳がおかしいのではないか、聞き間違えたのではないかとも考えてしまいました。
こういった、予想外のことに対して、聞き間違いかと思うことを意味する言葉です。
「耳を疑う」の使い方
信じられないという出来事があったときや、信じられない気持ちになったときに使用をする言葉です。
耳にしたことに対して使用をします。
「目を疑う」とは?
実際の様子を見ても、そのことを本当だとは思えないほど不思議に思うという意味です。
まさかこんなことになるとはなど、意外なことがあると、目の前にあることを本当のものではないと疑いたくなります。
しかし、それは実際に目の前にあります。
実際に自分の目で確かめているのに、そのことを本当だとは信じられない気持ちをこの言葉は意味しています。
たとえば、全長2mのトカゲがいたとします。
まさか2mにもなるトカゲがこの世に存在するとは思わないことでしょう。
まるで恐竜が登場したかのようで、実際に見たらビックリします。
こんなものがいるはずないと思っていたことなので、目の前にあっても信じられない気持ちになります。
このときの気持ちを表した言葉です。
「目を疑う」の使い方
信じられない物事を目にしたとき、本当だとは思えないという気持ちを表して使用をします。
目でとらえたものに対して使用する言葉です。
「耳を疑う」と「目を疑う」の違い
信じられないという気持ちの意味を持つ点が同じです。
前者は耳から入ってきたことを信じられない場合、後者は目から入ってきたことを信じられない場合をいいます。
「耳を疑う」の例文
・『その発言に耳を疑う』
・『耳を疑うような事実』
「目を疑う」の例文
・『目の前の光景に目を疑う』
・『あまりの美しさに偽物かと目を疑う』
まとめ
どちらの言葉に信じられない気持ちの意味があります。
一方は耳から入ること、もう一方は目から入ることを指している点が2つの言葉の違いです。