この記事では、「順応力」と「適応力」と「応用力」の違いを分かりやすく説明していきます。
「順応力」とは?
「順応力」は「じゅんのうりょく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「環境や境遇の変化に従って、生き物の性質や行動が変化する力」という意味で、その時に自分が置かれた環境に合わせて自分が変わることです。
2つ目は「外界からの刺激に対して、身体が馴れていく力」という意味です。
上記に共通するのは「環境に馴れる」という意味です。
「順応力」の使い方
「順応力」は名詞として「順応力がある・ない」「順応力が高い・低い」などと使われます。
基本的に、その時の環境に合わせて自然に自分を変え、馴れる力に使われる言葉です。
「順応力」の例文
・『人間は厳しい環境にも順応力がある』
「適応力」とは?
「適応力」は「てきおうりょく」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「その場の状態や条件などに当てはめられる力」という意味で、その時の状況に合わせられることです。
2つ目は「生物が長い時間をかけて、環境合った生態に変化させられる力」という意味で、生物が環境に合わせて進化・退化できることです。
3つ目は「人間が与えられた環境に合わせて意識や行動を変える力」という意味で、その時の環境に合う様に意識的に自分を変化させられることです。
上記に共通するのは「意識的に変化させる」という意味です。
「適応力」の使い方
「適応力」は名詞として「適応力がある・ない」「適応力が高い・低い」などと使われます。
基本的に、与えられた条件や環境に対し、意識して自分を変えられる力があることに使われる言葉です。
「適応力」の例文
・『子供は素晴らしい適応力で海外生活に溶け込める』
「応用力」とは?
「応用力」は「おうようりょく」と読みます。
意味は「知識として得たことを実際の事柄に当てはめて活用する力」という意味で、習ったことや情報として得たことを、実践的に役立てられることです。
「応」は「こたえる」とも読み「外からの求めや働きかけを受けて動く」という意味、「用」は「もちいる」とも読み「使う」という意味、「応用」で「外から働きかけを受けたものを使うこと」になります。
「応用力」の使い方
「応用力」は名詞として「応用力がある・ない」「応用力が高い・低い」などと使われます。
基本的に、知識として得たことを、実際の事柄に当てはめて使える力に使われる言葉です。
「応用力」の例文
・『この問題は基礎力に加えて応用力が必要だ』
「順応力」と「適応力」と「応用力」の違い
「順応力」は「その時の環境に合わせて自然に自分を変え、馴れる力」という意味です。
「適応力」は「与えられた条件や環境に対し、意識して自分を変えられる力」という意味です。
「応用力」は「知識として得たことを、実際の事柄に当てはめて使える力」という意味です。
まとめ
今回は「順応力」と「適応力」と「応用力」について紹介しました。
「順応力」は「自然に馴れる力」、「適応力」は「意識して合わせる力」、「応用力」は「知識を実践的に使える力」と覚えておきましょう。