この記事では、「精悍」と「勇猛」の違いを分かりやすく説明していきます。
「精悍」とは?
「精悍」は、勇ましい男性のことです。
「精悍」は、「勇猛」という言葉と同じ意味なんですが、異なる点があり、異なる点は「精悍」は、男性のみを勇ましく、荒々しい人物であるという意味で使用します。
なので、女性に対しては、「精悍」という言葉は使用しません。
「勇猛」とは?
「勇猛」は勇気があって勇ましく、荒々しいさまを意味する言葉で性格を表します。
この言葉自体は、男性であれ女性であれどちらの性別であっても「勇猛」であると性格を述べることが可能です。
「精悍」と「勇猛」の違い
両者の違いは、性格を述べる際に男性のみを意味する言葉であるか女性も対象になるかです。
「精悍」は、男性のみに対して勇気があって荒々しいさまから男らしいという意味で使用しますが、「勇猛」は勇気があり荒々しいことを意味し、こちらは女性も性格の対象となります。
よって両者の違いは、性別の対象が男性のみであるか、女性も対象であるかです。
「精悍」の例文
・『精悍な顔立ちをしている』
この言葉は、男らしい顔立ちをしているという意味です。
「精悍」は、勇敢であり、男らしいという意味でありつつ、荒っぽいという意味もあるので男性の顔立ちなどを指す場合に使用されます。
・『彼には精悍な要素が感じられない』
この言葉は、彼という人物が全く男らしくないという例です。
「精悍」は、男らしさを強調する言葉なので、女性には使用できず、このケースの場合、彼という男性の男らしさを否定しています。
「勇猛」の例文
・『勇猛な女性である』
この例は、勇気がある女性だという意味になります。
「勇猛」は性別を択ばずに勇気があるということを述べるので、この例では、女性であるという部分から対象が女性だということが分かります。
・『勇猛さのかけらもない』
この例は、対象となる者の性別がどうであるかを述べず、勇気が無い人物だという例です。
「勇猛」は、性別を選びませんのであえて性別が分かる言葉を使用せずとも成立し、この例は性別すら述べていないわけです。
まとめ
「精悍」については、この言葉は男性のみに使用する言葉で、男性特有の男らしさのことを意味する言葉です。
なので、「女性に対して「精悍」という言葉は使用せず、使用した場合、男らしいという解釈になりますので注意が必要になります。
一方「勇猛」は、勇気があり勇ましいさまだけを意味するので対象となる者の性別はどうでもよいわけです。
もっと言えば、「勇猛」は、「勇猛」であると言われている者が人間である必要性もありません。
つまり動物であっても成立するので、飼い主が暴行をされ傷つけられたと自覚した飼い犬が相手に襲い掛かって飼い主を守る行動をとってた場合、犬に対して「勇猛」であると述べることが可能です。
「勇猛」は、性別を選ばないのと同時に人間であるかどうかも別に選ばないというわけです。
