「品位」と「品性」と「品格」の違いとは?分かりやすく解釈

「品位」と「品性」と「品格」の違い生活・教育

みなさんは「品位」「品性」「品格」という言葉にどのような意味があるかご存知でしょうか?

そこでこの記事では、「品位」「品性」「品格」の違いを分かりやすく説明していきます。

「品位」とは?

「品位」「ひんい」という読み方になります。

この「品位」には「人に自然と備わっている心の高さ」という意味があるのですが、この他には「量で定まる対象物の質」、あるいは「金銀の地金・貨幣が含んでいる金銀の割合のこと」を表現する場合でも使われています。


「品位」の例文

では、ここで「品位」の例文を見て行くことにいたしましょう。

具体的には以下のような例文が挙げられます。

・『このような時品位をだからこそ品位を保たないとなし崩しで悪くなっていく可能性がある』
・『彼は品位に欠けているので、今回の仕事の担当者には相応しないと思われる』


「品性」とは?

「品性」「ひんせい」という読み方になります。

この「品性」「個人が備えている道徳的な観点から見た性格のこと」「優れた人柄・性格であること」という意味を持っている言葉です。

道徳的な観点でその人を見る場合に使われますが、「人柄」「人品」「人格」と言うこともできます。

「品性」の例文

続いて「品性」の例文を見て行くことにいたしましょう。

どのような使い方があるでしょうか?
・『品性を養うことで、人間はその厚みを増していくものだが、彼はまさにそれを体現した人と言っていいだろう』
・『彼は本当に校長なのだろうか?教育者としての品性を疑ってしまう』

「品格」とは

「品格」「ひんかく」という読み方になります。

この「品格」「人の品の良し悪し」「優れた気品」、もしくは「気高さや上品さがあるさま」という意味になります。

「品格」の例文

ここで「品格」の例文を見て行きましょう。

具体的には以下のような例文が挙げられます。

・『品格がある人は、いつも言葉遣いがていねいできれい。単純に敬語を使っているだけでなく、知人・友達とのコミュニケーションでも汚い言葉を使っていない』
・『彼女は、礼儀・マナーがキチンとしているので、本当に品格の良い人だと感心させられる』

「品位」と「品性」と「品格」の違い

ここで「品位」「品性」「品格」の違いを見て行きましょう。

前述の通り「品位」「人に自然と備わっている心の高さのこと」を意味しています。

「品性」「個人が持っている道徳的価値から見た性格のこと」であり、「道徳的に優れた人」ということができます。

「品格」「人の品の良し悪し」「優れた気品」となります。

このことから「品位」「その人・物に備わる品の良さ」となり、「品格」「品位」の同じ意味を持つものの、「金銀の地金や金貨・銀貨に含まれている金・銀の割合」「鉱石に含まれている有用元素の割合」という意味合いもあります。

一方の「品性」「道徳的な観点から見たその人の性格のこと」を指しており、「内面的な心」を意味しているのです。

まとめ

ここまで「品位」「品性」「品格」の意味や違いを説明してきました。

これらの言葉が非常に似た意味があるので、例文でどのような活用ができるのか、チェックしておきましょう。