みなさんは「先生」と「教師」と「教授」という言葉がどのような意味を持っているのかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「先生」と「教師」と「教授」の違いを分かりやすく説明していきます。
「先生」とは?
「先生」は「せんせい」という読み方になります。
この「先生」とは「教師・医者など学識の持つ指導的立場にある人」、あるいは「そのような人」であり「自分が師事する人に対する敬称」の意味で使われている言葉です。
「先生」の例文
では、ここで「先生」の例文を見て行くことにいたしましょう。
・『あの方は私の空手の先生ですが、精神的な拠り所でもあるのです』
・『彼は英語の先生として頑張っているが、まだまだ新米でこれからの活躍を期待する』
「教師」とは?
「教師」と「きょうし」という読み方になります。
この「教師」とは「学業を教える人」という意味を持つ言葉ですが、「宗教の指導者」や「布教師」という意味でも使われることがあります。
「教師」の例文
続いて「教師」の例文を見て行くことにいたしましょう。
具体的には以下のような例文が挙げられます。
・『佐藤さんは、今年の春から高校の英語教師として赴任することになった』
・『教師として20年のキャリアを持つ彼が一般企業に就職することになった』
最近ではビジネスの世界でも「教師」の経験を持っている人が増えてきています。
「教授」とは?
「教授」は「きょうじゅ」という読み方になります。
この「教授」は「学術・芸事を教え授けること」や「大学・高等専門学校・旧制の高等学校・専門学校で講義・研究することを仕事にしている人のこと」を意味しています。
「教授」の例文
ここで「教授」の例文を見て行くことにしましょう。
使い方としては次のようなものが考えられます。
・『A教授は大学で物理の講義を行っているが、他の教授とは異なり、とても面白く分かりやすい内容で人気だ』
・『私はB教授のゼミに入っており、毎日研究づくめの毎日だ』
「先生」と「教師」と「教授」の違い
ここで「先生」と「教師」と「教授」の違いを見て行きましょう。
どのような違いがあるのでしょうか?「先生」は「教師・医者など学識のある指導的立場の人」や「自分が師事している人のこと」を指しています。
「教師」は「学業を教える人のこと」を指しており、「教授」は「学術・芸事を教え授けること」、あるいは「大学・高等専門学校・旧制高等学校・専門学校で講義・研究しているの人のこと」を意味していますが、高校で生徒に勉強を教えるのは「先生」であり、全員が教員免許を持っています。
その指導を行う人は「教師」ではなく「教授」と呼ばれています。
但し、「教授」は授業は行っても教えること自体が本職ではありません。
主目的は研究であり、教育者ではないために教員免許を持っていないのです。
尚、「先生」は「学校などの教育機関や塾において勉強などを教える人のこと」であり、「教師」や「教授」も含みますので、「教師」「教授」も「先生」となるのです。
まとめ
ここまで「先生」と「教師」と「教授」の意味や違いを説明してきました。
これらの言葉は同じ意味があるように思えますが、かなり解釈が異なるので、しっかりと確認しておきましょう。