この記事では、「招聘教授」と「客員教授」の違いを分かりやすく説明していきます。
「招聘教授」とは?
「招聘教授」は、本来は別の場所で教員として働いている教授の方をわざわざ、臨時の職員という形で招集して大学などで指導や研究を行うための人物です。
これって、非常勤講師と何が異なるの?という問題が生まれますが、非常勤講師はあくまで一時的に雇われるだけで、研究を行わないので、「招聘教授」には該当しません。
「招聘教授」は、臨時で招集されたうえで大学のために研究を行うので、いわば、自分の研究を進めるというよりかは、大学側に雇われて研究を行う立場です。
「客員教授」とは?
「客員教授」は、いわば、大学の宣伝活動に使用する教授で、いわば、一定期間だけその大学で教授となり活動すれば、大学の宣伝になるという教授です。
言い方を悪く言えば、有名な教授を一時的に非常勤務の行使にして、大学を宣伝すれば、大学の価値が上がるので客寄せパンダというものになるのが、「客員教授」になります。
「招聘教授」と「客員教授」の違い
両者の違いは、大学の利益を追求する手法が異なります。
「招聘教授」は研究を主な大学の利益だと定め、別の大学から教授を招き入れますが、「客員教授」はいわば客寄せパンダで、教授の有名度合いを利用して大学側が利益を得ると考えると違いが分かりやすいです。
なので、「客員教授」の方は、案外と研究だったり何かを大学にもたらすことがなかったりすることが多いです。
「招聘教授」の例文
・『招聘教授となり、次世代の自動車の内燃機関の研究の指揮を執る』
この例は、大学側が次世代のエンジンの開発と研究を行うために、別の大学にいる教授を呼ぶというもので、別の大学の教授が次世代のエンジンの開発の研究の指揮を執るというものです。
「客員教授」の例文
・『客員教授になったが何も仕事を任されていない』
この例は、大学に招かれたが実は何の仕事も与えられていないというもので、単なる置物状態だという例です。
言い方が悪いのですが、客寄せに利用されていると言ってよいです。
まとめ
「客員教授」という言葉については、残念ながら、教授や大学生ですら、客寄せのために召集され別の大学の教授だという意見が多いです。
一方、「招聘教授」側は、大学側の利益について研究という形で貢献してくれる雇われの大学教授になるので、こちらはフルでお仕事を与えられた教授になります。
よって、どちらの教授が大学にとって良いかについてはわかりません。
ですが、大抵テレビで出てくるのは、「客員教授」でこれはその名の通り単なるお客さん扱いの大学教授の人だと考えるのも一応正解だと思われます。
仕事を任されている教授という意味においては、「招聘教授」のほうが自分たちの大学で進まない研究を手伝ってくれる教授になるうえ、そうした教授になる人物もお金がもらえて、再度本来の大学に戻れる立場であれば、さらに自分の研究をつづける資金を期間限定でもらえますので、「招聘教授」は実力のある教授であれば、利点がある一つの雇用法になります。