「覚書」と「契約書」の違いとは?分かりやすく解釈

「覚書」と「契約書」の違いビジネス・就職・転職

この記事では、「覚書」「契約書」の違いを分かりやすく説明していきます。

「覚書」とは?

「覚書」「おぼえがき」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「その場であったことを忘れない様に書き留めておくこと」という意味で、その場で言われたことや記憶したことを忘れない様に記した個人的なメモのことです。

2つ目は「その場で取り決めたことなどを記した文書」という意味で、記録として残しておく文書のことです。

3つ目は「条約に付帯して作成される外交文書」という意味で、条約の解釈は補足を加えたもので、署名がないもののことです。

4つ目は「契約者同士が取り交わす、契約内容を補足した文書」という意味で、両者で同じ認識を持つように作成される共通の文書のことです。

上記に共通するのは「忘れない様に記す」という意味です。


「覚書」の使い方

「覚書」は名詞として「覚書に書き留める・書き留めた」「覚書を作る」「覚書にメモする」などと使われます。

基本的に、その場であったことを忘れない様に書き留めたメモのことや、条件に付帯して作成される外交文書のことや、ビジネスで契約内容を補足して両社で保管する文書に使われる言葉です。


「契約書」とは?

「契約書」「けいやくしょ」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「商品やサービスを購入したり使用する際に相手と取り決めたことを記した書類」という意味で、購入する側が納得して署名や押印した時点で取り引きが成立します。

2つ目は「企業が労働者を雇用する際に取り交わす決めごとを記した書類」という意味で、仕事をする際に企業から一定の条件で正式に採用されたことを証明する書類のことです。

上記に共通するのは「取り引きを成立させる為の書類」という意味です。

「契約書」の使い方

「契約書」は名詞として「契約書を作成する・した」「契約書にサインする・した」などと使われます。

基本的に、ビジネスの取引を成立させる書類のことや、企業と労働者との雇用関係を成立させる書類に使われる言葉です。

「覚書」と「契約書」の違い

「覚書」「その場であったことを忘れない様に書き留めたメモの」「条件に付帯して作成される外交文書」「ビジネスで契約内容を補足して両社で保管する文書」という意味です。

「契約書」「ビジネスの取引を成立させる書類」「企業と労働者との雇用関係を成立させる書類」という意味です。

「覚書」の例文

・『先輩から仕事の引継ぎで覚書にメモを取る』
・『会議で決まったことを覚書にして残す』
・『国同士で取り決めた条約に関して覚書を作成する』
・『契約内容に関する覚書を作成する』

「契約書」の例文

・『エステの契約書が届いたので内容をよく確認する』
・『雇用契約書をよく読んで署名する』
・『契約書に書かれていないことは責任を持てません』
・『契約書に保証人の名前と署名が必要だ』

まとめ

今回は「覚書」「契約書」について紹介しました。

「覚書」「忘れない為に作る書類」「契約書」「取り引きを成立させる為に作成する書類」と覚えておきましょう。