「寒気」と「寒波」の違いとは?分かりやすく解釈

「寒気」と「寒波」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「寒気」「寒波」の違いを分かりやすく説明していきます。

2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。

「寒気」とは?

「寒気」「かんき」と読みます。

「寒気」は、「冷たい空気。

外気などの寒さ」
という意味があります。

北極や南極には、非常に冷たい空気の塊があり、その空気の塊が膨らんだり、縮んだりします。

例えば、北極から冷たい空気の塊が南下した場合は、天気予報で「寒気が南下しています」などと表現します。

また、このように、「寒気」が押し寄せるような状況を「寒波」と呼びます。

また「寒気」「さむけ」と呼んだ場合は、「体に感じる寒さ」という意味があります。

熱が出た時、温かい部屋にいるのに体が震えることがありますが、この場合は、「熱が出たため、寒気がする」などという文章を作ることができます。


「寒波」とは?

「寒波」「かんぱ」と読みます。

「寒波」「その地域の平均的な気温に比べて、著しく低温な気塊が、波のように押し寄せてくる現象のこと」という意味があります。

ちなみに「寒波」は英語で「cold wave(こーるどうぇーぶ)」と表記し、「寒さの波」という意味があります。

北極にはとても冷たい空気の塊を意味する、「北極気団」ができます。

北極気団は、北極を中心として、周囲に膨らんだり、縮んだりする動きを繰り返しています。

大きく膨らんだ時は、北極気団の冷たい空気の塊が、北半球の国々に波のように押し寄せてくるため、仮に日本を覆うように広がった場合は、「日本列島が寒波に襲われる」などと表現することができます。

「寒波」による影響として、著しく気温が下がるということが起こります。

その結果、水道管が凍結するなど、被害が出る場合もあります。

また「寒波」は雪を伴うことが多いため、大雪に見舞われて、公共交通機関がストップしてしまうなど、人の活動に妨げが起こる場合があります。


「寒気」と「寒波」の違い

「寒気」「寒波」の違いを、分かりやすく解説します。

「寒気」は、「冷たい空気。

外気などの寒さ」
という意味があります。

一方で「寒波」「その地域の平均的な気温に比べて、著しく低温な気塊が、波のように押し寄せてくる現象のこと」という意味があります。

このように、「寒気」は、冷たい空気そのものを意味し、冷たい空気が押し寄せてくることを「寒波」と呼ぶという違いがあります。

「寒気」が波のように押し寄せてくる様子の場合は「寒気」「寒波」となります。

また「寒気」には「さむけ」と呼び、「体に感じる寒さ」という別の意味があります。

「寒波」にはこのような意味がないという違いもあります。

まとめ

「寒気」「寒波」の違いについて見てきました。

2つの言葉には明確な意味の違いがありました。

2つの言葉の意味の違いを知ることで、天気予報に「寒気」「寒波」という言葉が出たときの理解が深まるのではないでしょうか。