この記事では、「おごと温泉」と「草津温泉」の違いを分かりやすく説明していきます。
「おごと温泉」とは?
滋賀県大津市の琵琶湖のそばにある温泉です。
漢字では「雄琴温泉」と書きます。
最澄が開いた温泉だともいわれています。
最澄とは、平安時代の日本の仏教僧で、唐に渡って仏教を学んだあと、帰国して天台宗を開きました。
また、昔、「念仏池」という池が寺にあり、この池の水は病気に効くという評判があったといわれています。
その池が「おごと温泉」の由来だというエピソードもあります。
「おごと温泉」は、約1200年もの歴史がある由緒ある温泉です。
泉質は、アルカリ性単純温泉で、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、冷え性、疲労回復などに効くといわれています。
京都からも近く、大正時代には、ラジウム鉱泉であることが判明し、大盛況でした。
また、鉄道が開通すると一層人気が出ました。
1971年には、近くにソープランドが作られ、大規模な風俗街が形成されました。
京都では、そのような産業が禁止されていたことから、おごと温泉に流れてきたとみられます。
バブル崩壊後は、職場団体客が減ってしまったことから、それまでのイメージを払拭するために、組合が様々な活動をしています。
イメージを変えるために、JRの駅も「雄琴温泉」から、「おごと温泉」に変え、地元観光協会などでは、「おごと温泉」を使用しています。
「草津温泉」とは?
「くさつおんせん」と読み、群馬県吾妻郡草津町草津界隈にある温泉です。
草津白根山東麓にあります。
日本一の湧出量を誇り、室町時代や江戸時代にも「三名泉」の一つと讃えられていました。
昔から薬湯として有名で、「恋の病以外は全て効く」ともいわれています。
泉質は酸性泉で、場所によっては硫黄泉などもあります。
源泉は多数あって、お湯の温度も50~95度と高くなっています。
草津節などを唄いながら板を使ってお湯をかき混ぜて温度を下げる「湯もみ」が行われてきました。
「おごと温泉」と「草津温泉」の違い
どちらも温泉ですが、場所が違います。
また、日本三名泉の一つである「草津温泉」のほうが、知名度が高くなります。
まとめ
「おごと温泉」と「草津温泉」は、どちらも歴史のある魅力的な温泉です。