この記事では、「会頭」と「会長」の違いを分かりやすく説明していきます。
「会頭」とは?
商工会議所などの会や団体の全体をまとめ、トップとして代表する人という意味ですが、一般的な会社をまとめる人は会頭にはならず会長になります。
商工会議所での使用例が非常に多くなっており、青年会議所などでも用例が見られます。
日本全体で見た場合、会頭の人数と会長の人数では会社だけでなく愛好会の会長なども含まれることから、会長の人数のほうが明らかに多いと言えるでしょう。
小規模の団体で会頭と使うケースはあまり有りません。
「会長」とは?
例えば「サッカー協会」などのような協会、会や団体の仕事をまとめ、トップとして代表する人という意味で、フィルハーモニークラブや町内会なども会の範疇に含まれ、必ずしもトップが会長という名称ではないこともありますが、会長という名称を使っている例も多く存在しています。
会社組織においては社長を退いて相談役などとしての役割についている人が会長というケースがあります。
会社の会長に関してもすべての会社にいるわけではありません。
会社ごとに名称がまちまちで会長より社長のほうが上のポストというケースもありますが、会長が会社の上層にいるということに関しては共通していると言えるでしょう。
「代表取締役」は法的な決まりがありますが、会長という言葉に関しては法的に定められたものではありません。
「会頭」と「会長」の違い
「会頭」と「会長」の違いを、分かりやすく解説します。
「会頭」は会社組織ではない団体のトップに使われることがある名称で「会長」は会社および会社組織ではない団体のトップに使われることのある名称であるため、会長のほうが使われる範囲が広いと言えます。
会頭は実際の使用例としては各都道府県などの商工会議所のトップ、青年会議所のトップが挙げられます。
商工会議所の会頭は会社の会長を勤めている人が就任するケースも見られ、会頭と会長を兼務するというケースもあります。
なお商工会議所の会頭は経営者としての経験や知識、人脈を求められているケースが多いと言えるでしょう。
会長と会頭では、会長の方が趣味の会、愛好会などでなりやすいと言えます。
会頭という言葉をあまり趣味の団体では使っていないという側面もあるためと言えます。
会頭も会長も英語ではChairmanとなっており、辞書によっては会頭の説明として会長と書かれているケースもあります。
会社組織には会頭はいないという点は決定的な違いではあります。
まとめ
「会頭」と「会長」は組織、会のトップの人物ととらえることが出来る言葉ですが、会社の会長に関しては経営のトップではなく社長を退いた役職というケースも見られます。
会頭は退いた場合は補佐などをすることはありますが、役職に就かないこともあります。
会頭と会長は英語ではチェアマンとなっています。
とは言え、現在会頭がトップの組織が会長になるということはまずないと言えます。