この記事では、「振込」と「振替」の違いを分かりやすく説明していきます。
「振込」とは?
「振込」は「ふりこみ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「金融機関の口座に金銭を払い込むこと」という意味で、商品を購入したりサービスを受けたりした時に、直接現金で支払うのではなく、金融機関にある相手に口座にお金を払い込むことです。
2つ目は「麻雀用語で、捨てた牌が相手の上がり牌になること」という意味で、自分が捨てた牌で他のプレイヤーがロンすることです。
3つ目は「相手の元に突然押し掛けること」という意味で、約束せずにいきなり相手を訪問することです。
上記に共通するのは「入れ込む」という意味です。
「振込」の使い方
「振込」は名詞として「振込する・した」「銀行振込」「振込手続き」「振込手数料」などと使われたり、動詞として「振込む・振込んだ」「振込まれる・振込まれた」などと使われます。
基本的に、必要なお金を金融機関の口座に払い込むことや、麻雀用語で自分が捨てた牌で相手がロンしてしまうことに使われる言葉です。
「振替」とは?
「振替」は「ふりかえ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「一時的に他のもので代用すること」という意味で、本来のものが何らかの事情で使えない時に、代わりに他のものを使うことです。
2つ目は「ある物を他のものに入れ替えること」という意味で、内容を変えずに全く同じ種類の違う集まりに加わることです。
3つ目は「簿記で、ある勘定の金額を他の勘定に移すこと」という意味で、計上ミスや未精算勘定の確定などで、現金は発生せず勘定だけを移す処理のことです。
4つ目は「郵便振替のこと」という意味で、郵便局の口座内でお金のやり取りをすることです。
上記に共通するのは「入れ替える」という意味です。
「振替」の使い方
「振替」は名詞として「振替する・した」「郵便振替」「振替輸送」「振替休日」などと使われたり、動詞として「振替える・振替えた」などと使われます。
基本的、一時的に他のもので代用することや、同じ内容で入れ替えることや、簿記で現金を発生させずに勘定を移し替えることに使われる言葉です。
「振込」と「振替」の違い
「振込」は「必要なお金を金融機関の口座に払い込むこと」「麻雀用語で自分が捨てた牌で相手がロンしてしまうこと」という意味です。
「振替」は「一時的に他のもので代用すること」「同じ内容で入れ替えること」「簿記で現金を発生させずに勘定を移し替えること」という意味です。
「振込」の例文
・『銀行振込で商品の代金を支払う』
・『所定の振込用紙に必要事項を記入する』
・『振込手数料は相手負担になる』
・『ATMから振込手続きする』
「振替」の例文
・『この支払は郵便振替を指定されている』
・『車両事故の為振替輸送を行っています』
・『ここのエステは支店同士で予約の振替がきく』
・『勘定科目ミスを振替伝票で処理する』
まとめ
今回は「振込」と「振替」について紹介しました。
「振込」は「入れ込むこと」、「振替」は「入れ替えること」と覚えておきましょう。