「営業所」と「事務所」の違いとは？使い方や例文も徹底的に解釈

この記事では、「営業所」と「事務所」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

営業所と事務所の違い
1. 営業所と事務所の使い方の違い
2. 営業所と事務所の英語表記の違い
営業所の意味
事務所の意味
まとめ

営業所と事務所の違い

「営業所」とは、営業活動をする中心となる場所のことです。

営業とは、利益を得ることを目的として事業を営むことを意味します。

「事務所」とは、事務を行うところのことです。

オフィスともいいます。

事務とは、書類の作成や整理、帳簿への記入や処理などの、主に机の上で行う仕事を意味します。

書類の作成、帳簿への記入など日々行わなければならない事務仕事は、利益を得る目的で事業を営むうえで欠かせない行為です。

そのため、「営業所」が行う仕事の中には事務仕事が含まれます。

狭義の意味での「営業所」が「事務所」といえます。

しかし、事務仕事は利益を得る目的以外でも行われることがあり、利益を得る目的以外の目的で行われる事務仕事は「営業所」には含まれません。

単に「事務所」というときには、利益を得る目的の事務仕事も、そうでない事務仕事も、事務を行う場所という意味が含まれます。

営業所と事務所の使い方の違い

どちらも企業、役所、利益が関係する場面などで使われることが多い言葉です。

日常生活で頻繁に出てくる言葉ではありません。

営業所と事務所の英語表記の違い

営業所は英語で“place of business”や“office”と表記します。

“place”は場所、“business”はビジネス、仕事と訳されます。

“place of business”は、仕事の場所ということになります。

事務所は英語で“office”と表記します。

日本でも「事務所」のことを「オフィス」ということがあります。

営業所の意味

「営業所」とは、営業活動の中心となる場所のことです。

「営業」には、3つの意味があります。

1つめは、利益を得る目的で行う継続的な事業のことです。

継続的なものなので、たまたま気が向いたから何かを販売しよう、といったものは一般的には「営業」とはいいません。

2つめは、得意先を回って、商品の説明をしたり売り込みをすることです。

3つめは、法律人関係することで、継続的に同じ種類の営利行為を行うことは、その活動を行うための土地や建物などの財産のことです。

「営業所」が意味する「営業」とは、1つめの意味になります。

「所」は特定の仕事をする施設のことを意味します。

つまり、「営業所」は利益を得る目的で継続的に仕事をする場所という意味になります。

「利益を得る」「継続的」の条件がそろっていて「営業所」といえます。

営業所の使い方

「営業所」とかかわりのある仕事についている人の間で使われることが多い言葉です。

日常生活で「営業所に出かけよう」といった会話がされることはほとんどありません。

普段「営業所」とかかわりがない人は、「営業所」とい言葉よりも、その「営業所」の名前を使うことが多いです。

営業所を使った例文

・『○○営業所への移動を言い渡された』

・『○○営業所と取引をしている』

・『今日は営業所の休業日だ』

・『働きやすい営業所』

・『営業所の掃除をする』

営業所の類語

類語は、「支社」「事務所」です。

「支社」とは、会社や団体の本社から分かれて設けられた事務所のことを意味します。

営業所の対義語

対義語はありません。

事務所の意味

「事務所」とは、事務に関係することを行う場所のことです。

「事務」とは、役所や会社などで主に机の上で行う仕事のことを指します。

主な仕事内容は、書類の作成・処理・整理、データ入力、電話対応、来客への対応、郵便物の整理、伝票の仕分け、帳簿の作成などです。

この他にも「事務所」によってさまざまな仕事が行われています。

「事務」は利益を得ることを目的に活動しているものもあれば、そうでないものもあります。

利益を得ることを目的としていないものの例としては役所があります。

役所は利益を目的としない活動を行っています。

しかし、役所のことは役所といい、「事務所」とは一般的には言いません。

NPOも利益を目的としない活動を行っています。

NPOが事務に関係することを行っている場所のことは「事務所」といえます。