一見、同じ場所のように思われがちな「商工会」と「商工会議所」には、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「商工会」と「商工会議所」の違いを分かりやすく説明していきます。
「商工会」とは?
「商工会」は公的団体で、主に町や村に設立されています。
現在1600以上あり、それぞれの地域の事業者が事業や地域の発展のため、会員同士助け合い様々な活動を行っています。
町や村に設置されていることから、中小企業にも目が届きやすく支援を続けやすいといったメリットがあります。
「商工会」には、経営指導員が在中し、経営のサポートなども実施。
同じ市区町村で6か月以上、経営している事業者であれば、どのような業種でも事業の規模にも関係なく加入することが可能。
個人事業主でも加入することが可能です。
「商工会議所」とは?
「商工会議所」は公的団体で、原則市の区域に設立されています。
1878年から始まった制度で歴史あるものとなります。
「商工会議所」の場合、重点に置いているのは中小企業の支援にとどまらず国際的な活動となります。
「商工会議所」では、独自のサービスも実施されており、利用することで様々なサービスを利用することが可能です。
例えば、セミナーへの参加や保険の加入が可能です。
保険への加入が可能になることで、損害賠償や休業補償なども付き安心です。
また、融資も特別に受けることが可能となり資金調達も安心。
資金だけでなくパートナー探しなども有効的に行うことが可能となります。
「商工会」と「商工会議所」の違い
「商工会」と「商工会議所」は、管轄する場所や入会することで得ることができるメリットなどに違いがあります。
まず、「商工会」は中小企業庁の管轄に対し、「商工会議所」は経済産業省の管轄です。
それに伴い管轄範囲も異なり、「商工会」は町村単位に対し「商工会議所」は市区単位です。
会員の規模も「商工会」は地域の中小企業や個人事業主となりますが、「商工会議所」は中小企業だけでなく大企業も加入しています。
まとめ
以上のように管轄する規模や内容に違いがある「商工会」と「商工会議所」となります。