「反省文」と「始末書」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「反省文」と「始末書」の違いビジネス・就職・転職

この記事では、「反省文」「始末書」の違いを分かりやすく説明していきます。

「反省文」と「始末書」の違い

「反省文」「始末書」の違いについて紹介します。


「反省文」と「始末書」の使い方の違い

「反省文」「自分の失敗やトラブルについて、良くない点を顧みて改める気持ちを表す文書」に使われます。

あくまで「自分の悪い点を悔い改めること」がメインです。

「始末書」は、「仕事で失敗やトラブルについて、経緯や理由などを明記した上で謝る文書」に使われます。

「どの様な事態が起きたのかを伝えること」がメインです。


「反省文」と「始末書」の英語表記の違い

「反省文」は、あまり海外では使われません。

何故ならば、海外では相手に「すみません」と言うよりも、「ありがとう」と言う考え方があるからです。

もし反省の言葉を述べる場合には以下の様にそのまま訳して使われます。

“He should write an essay repenting his misdeed.”

(彼は悪事を悔い改める文章を書くべきだ)

「始末書」の英語表現は以下の2つがあります。

1つ目は「a note of apology」で、「謝罪の言葉」というニュアンスです。

“She wrote a note of apology.”

(彼女は謝罪文を書いた)

2つ目は「explanation or apology」で、「説明又は謝罪」というニュアンスです。

“She wrote an explation or apology.”

(彼女は説明または謝罪文を書いた)

「反省文」の意味

「反省文」「はんせいぶん」と読みます。

意味は「自分のミスやトラブルについて、悪い点を顧みて改める気持ちを表す文書」です。

自分に向き合い、悪い行動について悔い改める内容の文書です。

ビジネスで使われるだけではなく、学生も使うことがあります。

多くの場合、迷惑をかけた相手に対して「申し訳ありませんでした、二度とこの様なことはしません」と文書で伝えることが目的で、罰として使われます。

「反省文」の使い方

「反省文」は、「自分の悪い点を顧みて、悔い改める文書」に使われます。

基本的に、相手に対して「ごめんなさい」と謝るもので、失敗のうちでも「謝って済むこと」に使われます。

例えば、「会社の就業規則において軽度な違反をした」「宴会で失態を演じた」「会社の備品を破損したり紛失した」「軽度な業務ミス」などがあります。

「反省文」を使った例文

・『遅刻が続いたので上司から反省文を書くように言われた』
・『友達をからかって先生に叱られ、反省文を書かされた』
・『この反省文はとても反省しているとは言えない』
・『会社の車をぶつけてしまったが、反省文で済んで良かった』
・『相手の方が悪いのに反省文を書けとは理不尽だ』

「反省文」の類語

「謝罪文(しゃざいぶん)」
「過ちを犯したことを詫びるために書かれたり、読み上げられたりする文章」という意味です。

「詫び状(わびじょう)」
「謝罪の意味を込めて送られる手紙や文書」という意味です。

「反省文」の対義語

「反省文」に対義語はありません。

「始末書」の意味

「始末書」「しまつしょ」と読みます。

意味は、「仕事上のミスやトラブルについて、始めから終わりまでの経緯を報告すると共に、反省して謝る意思を伝える文書のこと」です。

ただ謝るだけではなく、どうしてその様なことが起きたのか、原因や事情、どの様に対処したかなどを書く必要があります。

会社側はこの内容を共有して、対外的な対応の仕方なども考える必要があり、場合によっては本人を処分することもあります。

「始末書」の使い方

「始末書」は、「処分を伴うミスやトラブルについての報告・謝罪文書」に使われます。

重大な過ちで、会社に対して損害を与えてしまい、処分される可能性もある時に作成する文書です。

例えば、「出荷データを消去してしまい、納品ができなくなった」「勤務中に事故を起こして死傷者が出た」「無断で会社の名前を使用して活動した」などがあります。

「始末書」を使った例文

・『サーバーのデーターを消してしまい、始末書を書く羽目になった』
・『注文金額を一桁間違ってしまい、始末書を書かされた』
・『SNSで会社の名前を使ってしまい、始末書を書いた』
・『不倫がバレて取引先からクレームが来たので始末書を書かされた』
・『会社に行ったら始末書を書かなければならないと思うと気が重い』

「始末書」の類語

「顛末書(てんまつしょ)」
「問題やトラブルを最初から最後まで報告する文書」という意味です。

謝罪の意味は含まれていません。

「報告書(ほうこくしょ)」
「ビジネスで出張やセミナーなどの内容を伝える書類」という意味です。

「始末書」の対義語

「始末書」に対義語はありません。

まとめ

今回は「反省文」「始末書」について紹介しました。

「反省文」「悔い改めて謝罪する文書」「始末書」「ことの一部始終と反省・謝罪を伝える文書」と覚えておきましょう。