この記事では、「映像」と「画像」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
映像と画像の違い
「映像」は光の屈折や反射によって作られた像のことや、心の中に思い描かれた像のことを意味します。
「画像」は絵に描いた肖像のこと、テレビやパソコンなどにうつる像のこと、コンピューターグラフィックによって作り出された図形やデジタルカメラなどによる写真のことという意味があります。
「画像」はテレビやパソコン、スマホなどのデジタル機器に映し出される像のことが主な意味です。
「画像」が意味している映し出される場所は限定的です。
一方、「映像」は光の屈折や反射に注目をしている言葉です。
人間が物を見ることができるのは、光の反射によるものです。
テレビ、パソコン、スマホなどの像を見ることができるのも光の反射が関係しています。
また、デジタル機器以外でも、プロジェクタースクリーンも光の屈折や反射によって像を作りだします。
「画像」はテレビやパソコンなどに映し出された像、「映像」はテレビやパソコンだけでなく、それ以外のものに映し出された像のことも意味している点が異なります。
映像と画像の使い方の違い
「映像」は、光の屈折や反射によって作られた、実際に目に見える形に現れているものや、実際に目にすることができない心の中に描かれた像のことにも使われる言葉です。
「画像」は目にすることができる、テレビやパソコンなどの像について使われます。
映像と画像の英語表記の違い
「映像」は何にうつるかによって英語表現が異なります。
レンズなどによるものは“image”、鏡や水面にうつるものは“reflection”、テレビにうつるものは“picture”や“image”です。
「画像」は英語で“image”や“picture”と表記をします。
コンピュータによって作り出された図形は“graphics”です。
映像の意味
「映像」は光の屈折や反射によって作られた像のことを意味します。
人間が物を見ることができるのは光があるからです。
電灯、テレビ、パソコンなどは自ら光を発しています。
自ら光を発することができる物質を光源といいます。
光源から出た光はものに当たって反射し、その光が目に入ることで光が電気信号に変わり、信号が脳に伝えられて、ものが見えたと認識をします。
このように光の屈折や反射によって作られた像のことを「映像」といいます。
自ら光を発している映画やテレビなどで映し出される像のことも「映像」が意味するものです。
また、「映像」は実際に目に見えるものだけでなく、心に描かれる像のことも意味します。
映像の使い方
テレビ、パソコン、スマートフォン、プロジェクタースクリーンなど、さまざまなものがうつし出す像のことについて使われています。
光の反射や屈折によって結ばれた像のことに使う言葉です。
それ以外にも、心の中に描かれる像にも使うことができます。
映像を使った例文
・『プロジェクタースクリーンに映し出された映像を観る』
・『映像がぼやけている』
・『歯医者では自然の映像が映し出されていた』
・『映像を編集する』
・『手順を解説した映像をみる』
映像の類語
類語は「画像」です。
映像の対義語
対義語はありません。
画像の意味
「画像」は、肖像画のこと、テレビやパソコンなどのディスプレーに映し出された像のこと、コンピュータグラフィックで作り出された図形やデジタルカメラなどの写真に事を意味します。
テレビやパソコンなどに映し出された像も、コンピュータグラフィックで作った図形も、デジタルカメラなどによる写真も、デジタル機器によるものです。
機械によって映し出される像が「画像」の主な意味です。
画像の使い方
テレビやパソコンなどにうつる像、デジタルカメラなどによる写真のことを指して使います。
フィルムカメラは、光が当たることでフィルムに化学変化が起こり、このフィルムを使って焼き付けをします。
この焼き付けされたものは一般的に写真と呼んでいます。
「画像」とは呼びません。
デジタルカメラの場合は、カメラ内部に取り込まれた光が電気信号に変換されて記録されます。
デジタルカメラやスマーとフォン、携帯電話などのデジタル機器で撮影された写真のことは「画像」と呼ぶことがあります。
目に見えるもののことを意味しており、心の中に思い描く像のことには使いません。
画像を使った例文
・『画像を閲覧する』
・『暗くて画像を見にくい』
・『画像を編集する』
・『画像を検索する』
・『雲の様子を画像でみる』
画像の類語
類語は「映像」です。
画像の対義語
対義語はありません。
まとめ
同じようなものを指しているように感じますが、2つの言葉は使い分けがされています。
「映像」は光の屈折や反射がかかわって作られる像についてを意味し、「画像」はテレビやパソコンなどに映し出される像などを意味しています。