以前、世の中にある電気製品のほとんどに使われていたのが「トランジスタ」という部品です。
それでは、この「トランジスタ」とはどういうものでしょうか。
また、「半導体」とは、どう違うのでしょうか。
この記事では、「トランジスタ」と「半導体」の違いを分かりやすく説明していきます。
「トランジスタ」とは?
「トランジスタ」とは、一時期はあらゆる電気製品のなかに入っていた電気部品で、基本的には3つの足を持っていて、電気の増幅とオンオフを行うことができるものです。
マニア向けのステレオセットを思い浮かべるとわかるように、もともとアンプのような増幅器な中に使われていたのは透明なチューブ型の真空管でした。
その役割が「トランジスタ」に変わり、そして今は ICと呼ばれる集積回路になっています。
「半導体」とは?
「半導体」とは、英語で「semionductor」と呼ばれるものです。
「conductor」とは「電気を通す性質を持つ物質、つまり「導体」のことで、それに「semi」がつくことによって、状態によって電気を通したり通さなかったり変化する物質のことを言う言葉です。
この「半導体」が発見されたことによって、電子部品の世界があっという間に広くなり、それによって増幅器や、コンピュータと呼ばれるようなものが作られるベースになりました。
「トランジスタ」と「半導体」の違い
「トランジスタ」と「半導体」の違いを、分かりやすく解説します。
この2つの言葉は、場合によっては同じものを示す言葉ではありますが、そもそも違うものです。
「トランジスタ」は、「半導体」からできています。
そのため、「トランジスタ」イコール「半導体」だと認識している人やケースもあるのですが、実際には「半導体」というのは物質の名前であり、その物質を使用して作られたのが「トランジスタ」であり、IC(集積回路)です。
したがって、「半導体」がなければ「トランジスタ」は無く、現代のほぼすべての電気製品は存在していなかったでしょう。
まとめ
この記事では、「トランジスタ」と「半導体」の違いを、解説してきました。
この2つに関しては、部品とその原料という間柄なのです。