「返金」と「払い戻し」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「返金」と「払い戻し」の違いビジネス・就職・転職

この記事では、「返金」「払い戻し」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

返金と払い戻しの違い

「返金」には、2つの意味があります。

1つめは、借りたお金を返すことです。

もう一つは、払い込まれた代金を戻すことです。

「払い戻し」には、3つの意味があります。

1つめは、清算をして余分なお金を返すことです。

2つめは、預金者に預金を払うことです。

3つめは、競馬や競輪などで的中した券と配当金を引き換えて支払うことです。

どちらもお金にかかわる言葉である点は同じですが、どのようなお金なのかが違います。

「返金」が指すお金は、借金や払い込まれた代金です。

それに対し「払い戻し」は、清算後の余分なお金、預金、競馬や競輪などの配当金のことです。

どのようなお金かは違いますが、これらを返すこと、返されること、戻すこと、戻されることが「返金」「払い戻し」です。


返金と払い戻しの使い方の違い

借金と払い込まれた代金については、「返金」を使用します。

清算した余分のお金、預金、競馬などの配当金については、「払い戻し」を使用します。

通信販売では、満足できなかったらお金を返します、という保証がされていることがあります。

このことは「返金」といい、「返金保証をします」といわれています。

しかし、「払い戻し保証をします」とはいいません。

通信販売で購入したときには、商品代金を支払って納めます。

支払った代金を返すことなので「返金」です。

しかし、自分が支払った代金であっても、鉄道やバスの乗車券、飛行機の航空券などは「払い戻し」の言葉が使われることがあります。

支払い納めた金銭を戻すことには「返金」または「払い戻し」が使用されています。


返金と払い戻しの英語表記の違い

「返金」は英語で“repayment”“refund”と表記をします。

「払い戻し」も英語で“repayment”“refund”と表記をします。

返金の意味

「返金」には、2つの意味があります。

1つめは、借りたお金を返すことです。

「返す」には、もとの所有者に戻すという意味があります。

お金をもともと持っていた人に返すこと、つまり借金を返す意味になります。

もう一つの意味は、払い込まれた代金を返すことです。

「払い込む」とは、金銭を支払って納めることを意味します。

商品を購入して金銭を支払う、税金を支払うなど、金銭を支払って納める場面はいくつもあります。

このように支払ったものが返されることが「返金」です。

返金の使い方

借金を返すことを指すときに使われています。

車のローン、家のローン、カードローンなども借金といえ、これらを返すことを「返金」といいます。

支払った金銭が返されることの意味では、通信販売でよく聞かれる言葉です。

「返金保証付き」「満足できなかったら全額返金」などのように使われています。

返金を使った例文

・『今週中には返金します』
・『返金保証の条件をよく読む』
・『月々少しずつ返金していく』
・『返金対象外の商品です』
・『すでに返金しています』

返金の類語

「返済」が類語です。

「返済」は、借りていたお金を契約通りに返すことを意味します。

返金の対義語

対義語はありません。

払い戻しの意味

「払い戻し」には、3つの意味があります。

1つめは、清算をして余分のお金を返すことです。

普段特急電車に乗り慣れていないと、支払うべき料金を間違えてしまい、余分に払ってしまうことがあります。

余分に払った分は、申し出をすれば返してもらえます。

このようなことが「払い戻し」です。

2つめの意味は、預金者に預金を払うことです。

3つめは、競馬や競輪で的中した券と配当金を交換して支払うことです。

「払う」には、金銭を渡す、支払うという意味があります。

「戻す」は、もとの状態やもとあった場所などに返すことです。

つまり、渡した金銭がもとの持ち主に帰ってくることが「払い戻し」になります。

払い戻しの使い方

支払った分が返って来ることに使用されます。

銀行、電車、飛行場などでよく使われている言葉です。

競馬や競輪で的中した券と配当金を引き換えて金銭を受け取ることにも使い、この場合は券の購入に支払った代金よりも多くの金銭を受け取っていることになります。

払い戻しを使った例文

・『払い戻しには印鑑と身分証明書が必要です』
・『コンサートが中止になり、払い戻しをしてもらう』
・『払い戻しの方法を知りたい』
・『払い戻しは50万円までです』
・『指定の口座に払い戻しをします』

払い戻しの類語

「返金」が類語です。

払い戻しの対義語

「支払う」が対義語です。

「支払う」には、代金や料金を渡すという意味があります。

まとめ

2つの言葉は似ているような意味があり、同じように使用されることがあります。

しかし、借金を返すことや競馬などの券と配当金の引換などについては、意味を共有してはいません。