毎日生活していると、自分の思うように事が進まないといったことが起こるものです。
そのようなときに「不本意」「不服」「不満」という言葉を使います。
どれも同じような意味合いの言葉に思えますが、果たして違いはどこにあるのでしょうか。
この記事では、「不本意」と「不服」と「不満」の違いを分かりやすく説明していきます。
「不本意」【ふほんい】とは?
「不本意」とは、本意ではないということ、自分の本当の気持ちとは違うということを意味した言葉です。
自分の気持ちとは違う方向に物事が進もうとしているとき、また物事が進んでしまっているときに使われることが多い言葉です。
自分の気持ちと違う方向に物事が進むことは承知したけれど、100%納得はしていないという気持ちを表したいときに使う言葉です。
「不本意」の例文
・『彼の意見には不本意ながら同意した』
・『一生懸命勉強したのに不本意な成績に終わった』
「不服」【ふふく】とは?
「不服」とは、納得できないこと、服従しないといったような意味合いになります。
相手に何か意見を言われたけれど、その意見に対して納得できない気持ちを表したような言葉になります。
「不本意」との違いが分かりにくいですが、「不本意」の場合はすでに物事が進み始めていることが多いのに対し、「不服」の場合はまだ物事は進んでいないことが多い傾向にあります。
「不服」の例文
・『上司の言い分に対し不服を唱える』
・『行政の処分に対し不服申し立てをする』
「不満」【ふまん】とは?
「不満」とは、満たされていないと思うこと、もの足りなく思うことを意味した言葉です。
先述の「不本意」「不服」は、自分の意見を持っている傾向にある言葉なのに対し、「不満」は、もし自分の意見を持っていなくても使われるような言葉になります。
漠然と満たされないと思う気持ちや、もの足りないと思う気持ちも「不満」に該当します。
もちろん、自分の意見を持っているというときにも「不満」という言葉は使われます。
「不満」の例文
・『会社での日頃の不満を口にする』
・『自分の容姿を不満に思う』
「不本意」と「不服」と「不満」の違い
「不本意」と「不服」と「不満」の違いについてまとめると次のようになります。
「不本意」とは、「自分の本当の気持ちとは違うという気持ち」を表わした言葉です。
すでに物事は進んでいるけど100%賛同しているわけではない気持ちを表現しています。
「不服」とは、「納得できないという気持ち」を表わした言葉になります。
相手の意見に対して納得できない気持ちを表した言葉です。
「不満」とは、「もの足りないという気持ち」を表現した言葉になります。
日頃から感じているもの足りない気持ちを表した言葉です。
まとめ
これまで「不本意」と「不服」と「不満」について説明してきましたが、違いがご理解いただけましたでしょうか。
その言葉が使われる場面や、はっきりとした自分の意見を持っているか否かというところの違いがありました。
この記事の内容が皆さんの生活の役に立てるなら幸いです。