「正念場」と「修羅場」と「土壇場」の違いとは?分かりやすく解釈

「正念場」と「修羅場」と「土壇場」の違い生活・教育

この記事では、「正念場」「修羅場」「土壇場」の違いを分かりやすく説明していきます。

「正念場」とは?

「正念場」「しょうねんば」と読み、の意味は以下の通りです。

1つ目は「歌舞伎や人形浄瑠璃で、最も大切な見せ場」という意味です。

2つ目は「ここぞとい大切な場面」という意味で、自分の真価を発揮するべき重要な場面のことです。

上記に共通するのは「最も大切な場面」という意味です。

「正念場」の由来は、仏教用語で雑念を捨てて正しい真理を思うことで、「正気が必要な場面」として使われる様になりました。


「正念場」の使い方

「正念場」は名詞・形容動詞として「正念場だ・である」「正念場を迎える」などと使われます。

基本的に、ここ一番という大切な場面に使われる言葉です。


「正念場」の例文

・『契約が取り付けられるかどうかの正念場だ』

「修羅場」とは?

「修羅場」「しゅらば」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「歌舞伎や人形浄瑠璃で、激しい戦いや争いが演じられる場面」という意味です。

2つ目は「激しい戦争や争いごとで、人が血まみれになる場面」という意味で、戦争や争いごとで人が殺傷される悲惨な様子のことです。

3つ目は「泥沼の激しい争いが起きる場面」という意味で、男女のもめごとや、ケンカ沙汰などで、激しくののしり合ったり暴れたりする様子のことです。

上記に共通するのは「激しい争い」という意味です。

「修羅場」の由来は「阿修羅」からきていて、帝釈天と激しく戦うことから「修羅場(しゅらじょう)」と呼ばれ、読み方が変化したものです。

「修羅場」の使い方

「修羅場」は名詞・形容動詞として「修羅場だ・である」「修羅場を経験する」「修羅場になる」などと使われます。

基本的に、日常で使われる場合、激しい争いごとやもめごとが起きる場面を表す言葉です。

「修羅場」の例文

・『彼は傭兵としていくつもの修羅場をくぐり抜けてきた』

「土壇場」とは?

「土壇場」「どたんば」と読みます。

意味は「進退きわまり最後の決断を迫られる場面のこと」で、もう後がない最後の状態で行動しなければならないことです。

「土壇場」の由来は、江戸時代に斬首刑を執行する際、罪人を横たわらせる為に築いた土の壇から来ています。

「土壇場」の使い方

「土壇場」は名詞・形容動詞として「土壇場だ・である」「土壇場に立つ」「土壇場からの逆転」などと使われます。

基本的に、もう後がない状態で最後の決断を迫られる場面に使われる言葉です。

「土壇場」の例文

・『土壇場でゲームがひっくり返った』

「正念場」と「修羅場」と「土壇場」の違い

「正念場」「ここ一番という大切な場面」という意味です。

「修羅場」「日常で使われる場合、激しい争いごとやもめごとが起きる場面」という意味です。

「土壇場」「もう後がない状態で最後の決断を迫られる場面」という意味です。

まとめ

今回は「正念場」「修羅場」「土壇場」について紹介しました。

「正念場」「ここ一番」「修羅場」「泥沼状態」「土壇場」「後がない状態」と覚えておきましょう。