この記事では、「見送り」と「見合わせる」と「控える」の違いを分かりやすく説明していきます。
「見送り」とは?
「見送り」は「みおくり」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目が「遠ざかる人を後方から見守ること」という意味で、自分の所まで来た客や乗り物などが遠ざかるのを眺めていることです。
2つ目は「訪れた人が帰る際に、ある場所まで一緒に行くこと」という意味で、帰る人に途中まで付いて行くことです。
3つ目は「今は実行せず様子を見ること」という意味で、今回はとりあえずなかったことにすることです。
上記に共通するのは「眺めて見守る」という意味です。
「見送り」の使い方
「見送り」は名詞・形容動詞として「見送りだ・である」と使われたり、副詞として「見送って戻る」などと使われたり、動詞として「見送る・見送った」などと使われます。
基本的に、遠ざかるものを眺めて見守ることや、ものごとの実行をやめて様子を見ることに使われる言葉です。
「見送り」の例文
・『残念ながら今回の昇進は見送りとなった』
「見合わせる」とは?
「見合わせる」は「みあわせる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「お互いに顔を見る」という意味で、2人がお互いの方を見て顔を合わせることです。
2つ目は「事情を考えて実行せず様子を見ること」という意味で、ものごとを取りやめて後から考えることです。
3つ目は「あれこれ見比べる」という意味で、2つのものを対照することです。
上記に共通するのは「様子を見る」という意味です。
「見合わせる」の使い方
「見合わせる」は動詞として「見合わせる・見合わせた」と使われたり、副詞として「見合わせて調整をはかる」などと使われます。
基本的に、お互いが顔を向けて見ることや、ある事情によりものごとを実行せず様子を見ることに使われる言葉です。
「見合わせる」の例文
・『電車が事故により運転を見合わせる』
「控える」とは?
「控える」は「ひかえる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「すぐ側で待機する」という意味で、いつでも行動できる様にすぐ近くで待つことです。
2つ目は「近い将来に迫っていること」という意味で、時間的・空間的にすぐである様子のことです。
3つ目は「度を超さない様にする」という意味で、分量などを少なめにすることです。
4つ目は「事情があってやめておく」という意味で、自制や配慮の為にやらないことです。
上記に共通するのは「一歩引く」という意味です。
「控える」の使い方
「控える」は動詞として「控える・控えた」と使われたり、副詞として「酒を控えて健康診断を受ける」などと使われます。
基本的に、すぐ側で待機することや、近い将来に迫っていることや、事情があってやめておくことに使われる言葉です。
「控える」の例文
・『不要不急の外出を控える』
「見送り」と「見合わせる」と「控える」の違い
「見送り」は「遠ざかるものを眺めて見守ること」「ものごとの実行をやめて様子を見ること」という意味です。
「見合わせる」は「お互いが顔を向けて見ること」「ある事情によりものごとを実行せず様子を見ること」という意味です。
「控える」は「すぐ側で待機すること」「近い将来に迫っていること」「事情があってやめておくこと」という意味です。
まとめ
今回は「見送り」と「見合わせる」と「控える」について紹介しました。
「見送り」は「今回はやめる」、「見合わせる」は「一時的にやめる」、「控える」は「慎重にやめておく」と覚えておきましょう。