この記事では、「梱包」と「包装」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
「梱包」と「包装」の違い
「梱包」とは、包装をして、紐などで荷造りすることです。
「包装」とは、物を包むこと、またそのうわづつみのことや、荷造りすることです。
「梱包」をする目的は、大きな荷物を送ることです。
「梱包」には、ダンボール箱、縄、むしろ、ガムテープなどを使用します。
宅配便で荷物を送るときなら、ダンボール箱に品物を入れて、縄やガムテープなどでフタを締めます。
このような作業のことや、その品物が「梱包」です。
「包装」をする主な目的は、見栄えをよくすることです。
「包装」には紙が使われることが多いです。
わら半紙のようなものではなく、美しい色やデザインのものが使用されることが多くあります。
その紙などで品物を包むことが「包装」です。
「梱包」と「包装」の使い方の違い
縄やダンボール箱などを使って荷造りすることに「梱包」を使用します。
「包装」は物を包むことに使用します。
多くの場合は、見栄えをよくするために物を包むことに「包装」という言葉が使用されています。
「梱包」と「包装」の英語表記の違い
「梱包」は英語で、荷造りすることの意味では“packing”、荷造りしたものの意味では“package”と表現をします。
「包装」は英語で、物を包む意味では“packing”、うわづつみの意味では“wrapping”と表現をします。
「梱包」の意味
「梱包」とは、縄やダンボール箱などを使って荷造りすることです。
引越しをするときには、家にある物をダンボール箱に入れる作業をします。
皿など割れやすいものは新聞紙で包んだり、箱に緩衝材などを入れたりします。
そして、ダンボール箱に物を入れ終わったら、フタにガムテープを貼ったり、紐で縛ったりして、フタが開かないようにします。
このような作業が「梱包」です。
「梱包」は輸送をするために行われます。
引越しをするときや宅配便を利用するときなどに、「梱包」をしますが、引越しでも宅配便でも物を輸送します。
「梱包」の使い方
荷造りすることや、荷造りをしたものを指して「梱包」を使用します。
荷造りの方法には、スーツケースに入れる、カバンに入れるなどありますが、「梱包」は縄、むしろ、ダンボール箱などを使用して荷造りすることに使われる言葉です。
旅行に行くときには、スーツケースなどに荷物を入れますが、その作業を指して「梱包」とはいいません。
「梱包」を使った例文
・『売りたいものを梱包して当店にお送りください』
・『しっかりした梱包で箱を開けにくい』
・『上手に梱包をするコツ』
・『中身がわからないように梱包しています』
「梱包」の類語
「包装」「荷造り」「パッキング」が類語です。
「荷造り」とは、品物を輸送できるように包んだり、紐で縛ったりすることです。
「パッキング」には、荷造りすることという意味があります。
「梱包」の対義語
「梱包」されていたものを開ける意味で、「開封」が対義語になります。
「包装」の意味
「包装」とは、物を包むこと、またそのうわづつみのことです。
「包装」が意味する包むために使用するものは、紙や袋などです。
箱に入れることは、一般的には「包装」とはいいません。
「包装」は荷造りのために行われることもありますが、物を運ぶためというよりも、見栄えをよくする目的で行われることを指していう場合が多くあります。
デパートで品物を購入すると「包装はどうしますか」と聞かれることがあります。
デパートで物を購入する人には、自分で使う目的で購入する人と、人にあげるために購入する人とがいます。
デパートで「包装」をしてもらうのは、人にあげるため見栄えをよくしたいからという場合が多いです。
また、スーパーでは野菜が袋に入れられて販売されていますが、これも「包装」といいます。
見栄えをよくする目的の他に、野菜を乾燥から守る目的もあります。
うわづつみとは、物の外側を包むもののことです。
お菓子の袋、トイレットペーパーが入っている袋、ファストフード店のハンバーガーを包んでいる紙なども「包装」です。
「包装」の使い方
物を包むことを指して「包装」といいます。
物を包んでいるものを指して「包装」ともいいますが、包んでいるものが紙の場合は、「包装紙」ということが多いです。
「包装」を使った例文
・『簡易包装でお願いします』
・『プレゼントを包装したいけれど、自分ではうまくできない』
・『製造から包装まで、すべて手作業で行っています』
・『包装は無料です』
「包装」の類語
「梱包」「荷造り」「パッキング」が類語です。
「包装」の対義語
「開封」が対義語です。
まとめ
「梱包」と「包装」では、ダンボール箱や紙など使用する材料、輸送や見栄えなどの行う目的が異なります。
意味の違う言葉です。