「余剰」と「過剰」と「過多」の違いとは?分かりやすく解釈

「余剰」と「過剰」と「過多」の違い生活・教育

定期的に健康診断を受けていると、いつも指摘されるのは体脂肪や内臓脂肪が過剰であることです。

これは、一般的には病気としては認識されないので、簡単に考えることも多いのですが、場合によっては基礎疾患の一つとして考えられることもあるくらい、重要なことです。

それでは、「過剰」とはどういう意味でしょうか。

さらには、同じような言葉である「余剰」「過多」とどのような違いがあるのでしょうか。

この記事では、「余剰」「過剰」「過多」の違いを分かりやすく説明していきます。

「余剰」とは?

「余剰」とは、「余」「剰」も余っているという意味なので、2つ合わせても「何かが余っている」状況を表す言葉です。

特に、「そのもの自体は重要だが、多いことによって悪影響が出ている」というニュアンスが入ることも多い言葉です。

という英語では、「surplus」でしょうか。


「過剰」とは?

「過剰」とは、「過」「標準より多い」「剰」「余っている」という意味なので、合わせると「何かが標準よりも多くて余っている」という状況を表す言葉です。

対象となるものはさまざまで、限定はしません。

つまり、「過剰在庫」のように目に見えるものの場合もありますが、「自信過剰」のように目には見えないものの多さを表現する場合にも使われます。

英語では、「redundant」でしょうか。


「過多」とは?

「過多」とは、「過」「標準より多い」「多」が文字通り「多い」という意味なので、合わせると「標準よりも特に多い」ことを表す言葉です。

「多」という文字が数えられるものを対象にすることが多いので、「過多」も、数えられるものが標準よりも多いという場合に使われます。

英語では、「exessive」でしょうか。

「余剰」と「過剰」と「過多」の違い

「余剰」「過剰」「過多」の違いを、分かりやすく解説します。

この3つの言葉は、「何かが標準よりも多い」状態を表す言葉であることは同じですが、それぞれ微妙に意味が違い、使われるシチュエーションも違います。

ポイントは「余」「過」「剰」「多」の意味です。

これらの詳しい意味は既に説明しましたが、これらを踏まえた上での違いは、「余剰」「余っている」意味が強く、「過剰」「様々なものが異常に多い」ことを表し、「過多」「数えられるものが異常に多い」ことを意味します。

これらの違いは象徴的な熟語を並べることによってより明確になります。

例えば、「余剰人員」「自信過剰」「情報過多」という熟語をみれば感覚的に捉えられるはずです。

まとめ

この記事では、「余剰」「過剰」「過多」の違いを説明してきました。

序文でも述べたように、「過剰」な内臓脂肪や体脂肪、特にコレステロールの「過多」をほっておくと大きな病気につながる場合もあるので、気をつける必要があります。

対策として最も有効なのは食事内容の改善と適度の運動です。

これは簡単に思えますが、実際に継続的に行うためには精神的な強さが必要です。