「気鋭」と「新鋭」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「気鋭」と「新鋭」の違い生活・教育

この記事では、「気鋭」「新鋭」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「気鋭」と「新鋭」の違い

「気鋭(きえい)」「新鋭(しんえい)」の大きな違いは、「優れている(勢いがある)のが新しい人・物であるか否か」にあります。

「気鋭」という言葉は「気力・感情に満ちていて、前向きなやる気に鋭さがあること」を意味していて、「新鋭」のような「新しい人物・物事」といった意味合いは持っていません。

反対に「新鋭」の表現は、「特定の分野に新しく出現した優秀・有能な人物や優れた物」のことを意味している違いを指摘できます。


「気鋭」と「新鋭」の使い方の違い

「気鋭」「ある物事に対して非常に強くて鋭い意気込みを持っているさま」の意味で使われますが、「新鋭」という表現は「特定の分野に現れた人物・物で、勢いが盛んで優秀(有能)なさま」を意味して使われる違いがあります。

そのため、「気鋭の人物」「意気込み・やる気が抜きん出て鋭い人物」のニュアンスがあり、「新鋭の人物」と比べると「新たに現れた優秀な人物・非常に優れたルーキー」といったニュアンスがないのです。

ただし「気鋭」「新進気鋭(しんしんきえい)」の四字熟語の形で使うことで、「その分野に新たに出現した非常に優れた勢いのある人物」といった意味合いで使用することは可能です。


「気鋭」と「新鋭」の英語表記の違い

「気鋭」の言葉を、英語で表現すると以下になります。

“spirited”(意気込みが優れている・精神的に充実した・気鋭の)
“energetic”(エネルギーに満ちている・やる気が充実している・気鋭の)
「新鋭」を、英語を使用して表現すると以下になります。

“up-and-coming”(新たに出現して優れている・新人で将来有望な・新鋭・新進気鋭)
“new and powerful”(新しくてやる気に満ち溢れている・新鋭)

「気鋭」の意味

「気鋭(きえい)」とは、「ある物事・分野に対する意気込みが強くてやる気(意欲)が鋭いさま」を意味している言葉です。

「気鋭」という言葉には、「前向きなやる気・ポジティブな意志が強い」「意気込みがあってこれから先に期待できる」といった意味のニュアンスが込められています。

「気鋭」の使い方

「気鋭」「気鋭の人材が増えてきたので新規事業が軌道に乗りそうです」の例文のように、「ある物事・仕事・ジャンルに対して強い意気込み・勢いがあって、気力・意欲が鋭いさま」の意味合いで使われます。

「気鋭」という言葉には、「気鋭の~・新進気鋭・少壮気鋭・~は気鋭だ(気鋭である)」などの用法・用例で使うという使い方があります。

「新進気鋭(しんしんきえい)」とは「ある分野に新たに現れた勢いと意欲がある人物」「少壮気鋭(しょうそうきえい)」とは「やる気に満ちていて将来に期待できる若者」を意味している四字熟語です。

「気鋭」を使った例文

・『彼女は今までにないカラーリングのセンスを持っている気鋭のデザイナーです。』

・『気鋭の政治家が不足していることもあり、近年の日本の政治は停滞感が強いのです。』

・『彼は当社の営業部でも特に優れた成績を上げている気鋭です。』

・『新進気鋭の作家たちの作品を読んでいると、旧時代の作家とはテーマの選び方が違っています。』

・『あの風変わりなファッションをした人は、気鋭のアーティストとして期待されている人です。』

「気鋭」の類語

「気鋭」の類語は、以下になります。

「意欲的(いよくてき)」……何らかの物事・事業を成し遂げようとする意志や欲求が強いさま。

「覇気がある(はきがある)」……ある目的を成し遂げたり勝負に勝とうとしたりする意気込みが非常に強いこと。

「気勢がある(きせいがある)」……ある物事に対する意気込み・順調な展開があって非常に勢いがあるさま。

「気鋭」の対義語

「気鋭」の対義語は、以下になります。

「無気力(むきりょく)」……何かを成し遂げてやろうという気力がないこと。

「覇気がない(はきがない)」「気概がない(きがいがない)」……目的・野心を達成しようとする意気込み・気合い(根性)が感じられないこと。

「新鋭」の意味

「新鋭(しんえい)」とは、「特定の分野・業界に新しく出現した、勢いが盛んで優秀(有能)な人」を意味している言葉です。

「新鋭」の表現には、「ある人物・物事に、新鮮さと意気込み・気力の鋭さがあるさま」といったニュアンスが備わっています。

「新鋭」の使い方

「新鋭」という言葉は「新鋭の勢力によって市場のシェアが奪われました」のように、「特定のジャンルに新たに現れて、盛んな勢いがあり能力・センスなどが優れているさま」の意味合いで使用することができます。

また「新鋭」の表現は、「新鋭の~・~は新鋭である・~は新鋭です・~の新鋭(期待の新鋭)」などの用法・用例で使われています。

「新鋭」を使った例文

・『新鋭の作家・思想家が集まって、ウェブ上で開催しているフォーラムやサロンが多くあります。』

・『新鋭のアーティストとして、今までにない絵画による表現の可能性を追求しています。』

・『あのサッカー選手は、去年から急に成績を上げて頭角を現してきた新鋭です。』

・『甲子園でも二年連続優勝を成し遂げている彼は、プロ野球にとって期待の新鋭なのです。』

・『新鋭のIT企業によって、近未来の世界やビジネスの常識が大きく塗り替えられることになりそうです。』

「新鋭」の類語

「新鋭」の類語は、以下になります。

「期待株(きたいかぶ)」「有望株(ゆうぼうかぶ)」……勢いや見込みがあって、これから先の成長に十分な期待をすることができる人物・会社・物。

「期待の星(きたいのほし)」「新星(しんせい)」「スーパールーキー」……ある分野・業界で、将来性に大きな期待ができる新人。

「逸材(いつざい)」……特定のジャンル・業界において、非常に優れた才能・能力・センスを持っている人材。

「新鋭」の対義語

「新鋭」の対義語は、以下になります。

「旧勢力(きゅうせいりょく)」……新しさが感じられない、古くからある勢力。

「時代遅れ(じだいおくれ)」「過去の遺物(かこのいぶつ)」……新たな時代の流れに乗り遅れているさま。

過去の時代の常識・レベルのままで取り残されていて、現在ではほぼ通用しなくなった人・物。

まとめ

「気鋭」「新鋭」の違いを分かりやすく説明しましたが、いかがだったでしょうか? 「気鋭」「新鋭」の意味・使い方・例文・英語の違いや類語・対義語を詳しく調べたい時は、この記事の内容をチェックしてみてください。