「疲弊」と「疲労」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「疲弊」と「疲労」の違い生活・教育

この記事では、「疲弊」「疲労」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「疲弊」と「疲労」の違い

「疲弊」には、2つの意味があります。

1つめは、心や体が疲れて弱ることです。

2つめは、経済状況などが悪くなり、活力がなくなることです。

「疲労」には、3つの意味があります。

1つめは、筋肉や神経などを使い過ぎて、機能が低下をし、本来の機能を発揮できなくなった状態のことです。

2つめは、金属などの材料を繰り返し使うことで、材料の強度が低下をする現象のことです。

3つめは、貧しくなることです。

2つの言葉を比べて似ている意味は、「疲弊」の心や体が疲れて弱ることというものと、「疲労」の筋肉は神経などを使い過ぎて、機能が低下をし、本来の機能を発揮できなくなった状態というものです。

「疲弊」の場合は、単に疲れて弱くなることですが、「疲労」の場合は使い過ぎてという意味と、本来の機能を発揮できないという意味が含まれている点が違います。

また、「疲弊」は心の疲れも含みますが、「疲労」は心の使れは含みません。


「疲弊」と「疲労」の使い方の違い

心や体が疲れ切ってしまった状態を指して「疲弊」を使用します。

筋肉や神経を使い過ぎて、本来の機能を発揮できない状態を指して「疲労」を使用します。


「疲弊」と「疲労」の英語表記の違い

「疲弊」は英語で“exhaustion”と表現をします。

「疲労」は英語で“fatigue”“exhaustion”と表現をします。

「疲弊」の意味

「疲弊」には、2つの意味があります。

1つめは、心や体が疲れて弱くなっている状態のことです。

たとえば、ごちゃごちゃと物があふれていて、きれいとはいえない状態の部屋を、1日ですべて片付けようと思うと、片付け嫌いの人は「はー」といったように心が疲れてしまうのではないでしょうか。

心が元気といえるような状態ではありません。

このような状態が「疲弊」です。

もう一つの意味は、経済状況などが悪化をして、活力がなくなることです。

活力とは、元気よく動くための力のことです。

経済状況が悪化をすると、物の売れ行きが悪くなり、企業の元気がなくなってしまうことがあります。

このような状態が「疲弊」です。

「疲弊」の使い方

心や体が疲れてしまって、元気が出ない状態を指して使用をします。

また、経済などの元気がないことにも使用をします。

「疲弊」が意味している疲れているものとは、心や体のことで、神経のことは含まれていません。

また、使い過ぎてという意味も含まれていません。

たとえば、たくさん走ると体が疲れますが、このことを「疲弊」とはいわないことが一般的です。

長時間ゲームをしていると神経が疲れることがあります。

使い過ぎて疲れてしまった状態です。

しかし、このことも「疲弊」とはいいません。

暗い出来事ばかりあると、心が疲れてしまうことがあります。

使い過ぎなくても疲れてしまうことがあるのです。

「疲弊」を使った例文

・『疲弊している心に元気を与えてくれた』
・『疲弊しているときにその情報は聞いて負担が増えた』
・『疲弊している社会に元気を与えたい』
・『疲弊していることが目に見えてわかった』

「疲弊」の類語

「疲労」が類語です。

「疲弊」の対義語

「元気」が対義語です。

体の調子がよく健康、心身を動かす力という意味があります。

「疲労」の意味

「疲労」には、3つの意味があります。

1つめは、筋肉や神経を使い過ぎて機能が低下をし、本来の機能を発揮できなくなった状態のことです。

普段走り慣れていない人が5kmなどの長距離を続けて走ると、もう筋肉を動かせないという状態になることでしょう。

そこでさらに短距離走を全力で走れと言われても、無理なはずです。

最初に長距離を走っておらず、筋肉が元気な状態であれば、短距離走を全力で走れたはずで、それが本来の力です。

しかし、長距離を走ることで筋肉を使い過ぎてしまい、本来の機能を発揮できなくなってしまいました。

このような状態が「疲労」です。

2つめの意味は、金属などを繰り返し使用をして、材料の強度が低下をすることです。

小さな力でも繰り返し加わることで、この現象は起こります。

ときには金属などの材料が破壊することもあります。

3つめの意味は貧しくなることです。

「疲労」の使い方

使い過ぎにより本来の力を発揮できなくなった状態のことについて使用をします。

人間についていえば、筋肉や神経などについて使う言葉で、心についてはあまり使われません。

「疲労」を使った例文

・『残業続きで疲労が蓄積している』
・『疲労回復のためにマッサージを受ける』
・『疲労を感じさせない』
・『疲労を回復させるといわれる食材』

「疲労」の類語

「疲れ」が類語です。

「疲労」の対義語

「元気」が対義語です。

まとめ

どちらの言葉にも「疲」という漢字が使われており、同じような意味に感じるかもしれませんが、「疲弊」は心や体が弱ること、「疲労」は使い過ぎて本来の機能を発揮できない状態のことで、意味が違います。