「せっかく」と「わざわざ」の違いとは?分かりやすく解釈

「せっかく」と「わざわざ」の違い生活・教育

この記事では、「せっかく」「わざわざ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「せっかく」とは?

「せっかく」の主な意味は2つあります。

ひとつは、努力をしてそれを行ったのだから無駄にはしたくないという気持ちを表す意です。

さまざまな困難を取り除いて何かをするさまをいいます。

旅行をしてお土産を購入したとします。

旅行に行くためには、いろいろと計画を立てたり、そのための予定をあけたりと苦労をするでしょう。

また、お土産を購入するには、何がよいかを選んだり、費用を出したりなど、努力をしなければならないことがあります。

さまざまな苦労があったのに、お土産を電車の中に置き忘れてしまいました。

このことは「せっかくのお土産を電車内に置き忘れる」といいます。

もう一つの意味は、滅多に得られない恩恵だとして大切に扱う気持ちです。

いつも仕事で忙しくしていたとします。

休みをとりたくても、なかなかとることができません。

もしも休みをとることができたなら、それは滅多にない恵みだといえるでしょう。

それを大切にする気持ちを表す言葉です。


「せっかく」の使い方

苦労などを取り除いてそれを行うさまを表すために使用します。

努力をしたのだからそれを無駄にはしたくないという気持ちが含まれます。


「わざわざ」とは?

「わざわざ」には2つの意味があります。

ひとつは、あることをするときに他のことも一緒にするのではなく、そのためだけに何かを行うさまです。

近所に住んでいる祖母に渡したいものがあります。

急いでいるものではないので、すぐにではなくても大丈夫です。

そのため祖母は「近くをよることがあったらでいい」といっています。

毎日行っている犬の散歩のついででもいいのです。

しかし、ついでではなくて、ある物を届けるために祖母の家に行きました。

このついでではないさまを意味します。

もう一つの意味は、しなくてよいこととをわざとすることです。

故意にといった意味になります。

たとえば、言わなくてもいいことを故意に言うなどがこれにあたります。

「わざわざ」の使い方

他のことと一緒にするのではなく、そのことのためだけに行うさまを指して使用します。

「せっかく」と「わざわざ」の違い

前者は、無理をしてといった意味の言葉です。

努力をしたのに思っていたようなものを手に入れられなかった気持ちを表しても使われます。

後者は、そのことだけのためにという意味です。

「せっかく」の例文

・『せっかく買うならいいものを選びたい』
・『せっかくだから高いものを注文する』
・『せっかく来たのだから思う存分楽しむ』
・『せっかく買っても箪笥の肥やしになるだけだ』

「わざわざ」の例文

・『わざわざ来なくてもいい』
・『わざわざ余計なことを言わないで欲しい』
・『わざわざ雪の中に出かける必要はない』
・『わざわざ出迎えに来てくれた』

まとめ

一方は困難を排して、無理にといった意味で、もう一方はそのことだけのためにといった意味です。