「ズボラ」と「ガサツ」の違いとは?分かりやすく解釈

「ズボラ」と「ガサツ」の違い生活・教育

この記事では、「ズボラ」「ガサツ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「ズボラ」とは?

「ズボラ」とは、いい加減でだらしない性格な人を意味する言葉です。

性格だけでなく、具体的にだらしない行動をする人に対しても「ズボラ」であると表現します。

「ズボラ」はどちらかというと、いい加減でだらしない行動や性格の人を強く非難するという意味ではなく、弱い批判や愛着を持って表現する場合に使われます。

「ズボラ」という言葉の語源については諸説あり、一般的に関西地方の方言であった「ずんべらぼん」という言葉が転じたという説がありますが、この「ずんべらぼん」という方言の意味は「つるつる」「のっぺり」としているという意味で、なぜ「だらしない性格」を意味するようになったのかは不明です。

他の説として、コメの価格が下がっていく事を「ずぼら」と呼んでいた事が、相場のごとく性格や行動が下がり続ける様子を「ズボラ」と表現するようになったとの説もあります。


「ガサツ」とは?

「ガサツ」とは、言葉や行動が荒く、態度が落ち着かない様子を表している言葉です。

言動が荒々しいという意味があるので、実害があるような行動をする人を非難する際に使われる事があります。

「ガサツ」は、言動が落ち着かない事を「がさがさ」と音を立てているかのように表現した「がさつく」という言葉の形容動詞での表現が「がさつ」になります。

とにかく言動が荒々しくて落ち着きがなく、性格がより雑な場合に「ガサツ」と表現されます。


「ズボラ」と「ガサツ」の違い

「ズボラ」「ガサツ」はともに「落ち着きがなくだらしない」という点は共通しています。

しかし「ズボラ」は悪意がある訳ではなく、もともとの性格が「だらなしない」人に対して使われる言葉です。

一方「ガサツ」は行動が実際に荒々しく、落ち着きがない状態を表している言葉で、「ズボラ」より悪意が強く表れており、批判の対象になる事があるでしょう。

「ズボラ」の例文

・『彼女はズボラな性格だが、愛嬌たっぷりな笑顔を見るとすぐに許してしまう』
・『ズボラな性格だとよく言われるが、私にはその自覚がない』

「ガサツ」の例文

・『ガサツな行動をする人は、当然他人から避けられやすいと思う』
・『ガサツな彼に我慢できなくなった彼女は、とうとう別れを決心した』

まとめ

「ズボラ」「ガサツ」は、ともに落ち着きがなく、だらしないという意味を含んだ言葉です。

しかし「ガサツ」の方が「ズボラ」より荒々しく雑な言動を表現しています。

どちらにしても、落ち着きがなく、だらしない性格の人は他人から避けられたり、批判されたり、マイナスなイメージになってしまうのは避けられません。

当然、マイナスの意味を持つ言葉ですので、使う場合には注意が必要になる事を覚えておくとよいでしょう。