この記事では、「怪しい」と「疑わしい」と「訝しい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「怪しい」とは?
「怪しい」が「あやしい」と読み、主な意味は以下の通りです。
1つ目は「不気味な感じがする」という意味で、正体が分からず気味が悪い様子のことです。
2つ目は「行動や雰囲気が不審である」という意味で、いかにも事件や問題が起きそうな様子のことです。
3つ目は「良くない方向に変化しそうな様子」という意味で、先行きが悪く思えて不安な様子のことです。
4つ目は「信用しきれない」という意味で、全て信用できないと思うことです。
上記に共通するのは「良くない感じがする」という意味です。
「怪しい」の使い方
「怪しい」は形容詞として使われたり、副詞として「怪しく光る」などと使われたり、名詞として「怪しさがあある」などと使われたりします。
基本的に、正体が分からず嫌な感じがしたり、信用できない様子に使われる言葉です。
「怪しい」の例文
・『怪しい話にはすぐに乗らない』
「疑わしい」とは?
「疑わしい」は「うたわがしい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「真実かどうかわからない様子」という意味で、とても信用できないことです。
2つ目は「望んでいる結果になるか分からない」という意味で、ものごとが思い通りになるか不確かなことです。
3つ目は「普通ではなく不審に思う」という意味で、何か悪いことになりそうな雰囲気のことです。
上記に共通するのは「本当のことが分からない」という意味です。
「疑わしい」の使い方
「疑わしい」は形容詞として使われたり、副詞として「疑わしく見える」などと使われたり、名詞として「疑わしさを払拭する」などと使われます。
基本的に、本当かどうか分からず信用できない様子に使われる言葉です。
「疑わしい」の例文
・『彼の説明には疑わしい点がある』
「訝しい」とは?
「訝しい」は「いぶかしい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ものごとに不明な点があり、信用できない様子」という意味で、よく分からず信じられないと思うことです。
2つ目は「もっと知りたいと心が引かれる様子」という意味で、その内容に関心を示すことです。
上記に共通するのは「もっと知りたいと思う」という意味です。
「訝しい」の使い方
「訝しい」は形容詞として使われたり、ふくしとして「訝しく思う」などと使われたり、名詞として「訝しさが漂う」などと使われたりします。
基本的に、ものごとに不明な点があり、もっと知りたいと思う様子に使われる言葉です。
「訝しい」の例文
・『彼は一瞬訝しそうな表情をした』
「怪しい」と「疑わしい」と「訝しい」の違い
「怪しい」は「正体が分からず嫌な感じがしたり、信用できない様子」という意味です。
「疑わしい」は「本当かどうか分からず信用できない様子」という意味です。
「訝しい」は「ものごとに不明な点があり、もっと知りたいと思う様子」という意味です。
まとめ
今回は「怪しい」と「疑わしい」と「訝しい」について紹介しました。
「怪しい」は「正体が分からず不安」、「疑わしい」は「真実が分からず信用できない」、「訝しい」は「もっと知りたいと思う」と覚えておきましょう。