字面がそっくりな「途方もない」と「途轍もない」ですが、違いや使い分けはあるのでしょうか?
この記事では、「途方もない」と「途轍もない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「途方(とほう)もない」とは?
「途方もない」は「とんでもない」や「道理に合わない」、「並大抵ではない」、「どうしようもなくて困り果てる」などの意味を指す言葉です。
「途方」とは、「多くの方向」や「向かう方向」という意味のほか、「道理」や「筋道」、「手段」や「方法」などの意味を含む言葉です。
したがって、「途方もない」は「道理や筋道から外れていること」や「手段や方法が尽きて、どうしようもないこと」を表していると言えます。
「途轍(とてつ)もない」とは?
「途轍もない」とは、「とんでもない」や「並外れている」などの意味を指す言葉です。
「途轍」とは、「道理」や「筋道」という意味の言葉であり、先述した「途方」とは同義語になります。
したがって、「途轍もない」も「道理や筋道から外れていること」などを表しており、「途方もない」とは同義語になります。
「途方もない」と「途轍もない」の違い
「途方もない」と「途轍もない」の違いを、分かりやすく解説します。
「途方もない」と「途轍もない」は、いずれも「道理に合わない」や「並外れている」、「とんでもない」などの意味を指す言葉であり、2語は同義語の関係に当たると言えます。
「途方もない」の例文
・『このテクノロジーを実現させるには、まだまだ途方もない時間が必要なようだ』
・『ミーティングで彼が途方もないことを発言したので、周囲は唖然としていた』
「途轍もない」の例文
・『彼女はまだ子供だが、抱いている夢は途轍もなく大きいようだ』
・『そのチームはピンチに陥ったが、彼が途轍もない力を発揮したことにより危機を脱した』
まとめ
「途方もない」と「途轍もない」はいずれも「とんでもない」などの意味を指す同義語ということでした。