「得てして」と「往々にして」は、どのように使い分ければ良いのでしょうか。
この記事では、「得てして」と「往々にして」の違いを分かりやすく説明していきます。
「得てして」とは?
「得てして」の意味は、ある事態になる傾向のあるさまです。
ある状態や状況になる傾向があることを意味する言葉として、「得てして」を用います。
言い換えると、「とかく」や「しばしば」、「ややもすると」「ややもすれば」となります。
「得てして」の使い方
人の性格や行動に対して使用されることが多い言葉となります。
「往々にして」とは?
「往々にして」の意味は、ものごとが頻繁に起こる傾向です。
必ずではないものの頻?に起こることを意味します。
よくあることが、「往々にして」となります。
言い換えると、「とかく」や「しばしば」、「ややもすると」「ややもすれば」となります。
「往々にして」の使い方
否定的な意味を含み使用される言葉となります。
「得てして」と「往々にして」の違い
どちらの言葉も類語として使用することができるほど、近い意味を持ちます。
そのうえでの違いとしては、断定的な強い意味があるか、ないか、といったものとなります。
「得てして」の場合、その傾向が弱く、「往々にして」の場合は、その傾向が強くなります。
「得てして」の例文
・『他人に頼ることができない彼は、得てして一人で悩みを抱え込む傾向がある』
・『自信家は、得てして大きな失敗をする』
・『急いでいる時に限って、得てして渋滞が発生しているものです』
・『私の場合、予定がある日は得てして雨になることが多くて困ります』
「往々にして」の例文
・『第二子を妊娠した場合、第一子が赤ちゃん返りをすることが往々にしてあります』
・『決算時期は、往々にして残業が続いてしまいます』
・『個人情報の管理は厳重に行わなければ、往々にして漏洩することがあります』
・『通勤時間帯のバスは、往々にして遅れてきます』
まとめ
ほぼ同じ意味を持つ言葉ですが、微妙なニュアンスの違いがある言葉となります。