同じく据えても肝と腹ではどう違う?
この記事では、「肝が据わる」と「腹が据わる」の違いを分かりやすく説明していきます。
「肝(きも)が据(す)わる」とは?
「肝が据わる」とは、「度胸があること」や「胆が据わること」、「落ち着いており、よほどのことでも動揺しないこと」を意味する言葉です。
「肝」は「肝臓」という意味のほか、「気力」や「精神力」、「胆力」という意味にも言い換えられます。
「据わる」には「しっかりと定まる」、「ぐらつかずに安定している」、「落ち着いており、動じない」などの意味が含まれています。
「腹(はら)が据(す)わる」とは?
「腹が据わる」とは、「落ち着いており、物事に動じないこと」や「覚悟を決めること」を意味する言葉です。
「腹」という字には「おなか」という意味のほか、「心」や「心の中」という意味も含まれています。
「肝が据わる」と「腹が据わる」の違い
どちらの言葉も「度胸があること」や「落ち着いて、動じないこと」を意味する言葉ですが、「肝が据わる」は「その人の性格や性質」を表しているのに対して、「腹が据わる」は「状況や計画に覚悟をして臨むこと」を表しています。
「肝が据わる」の例文
・『あの人はおかしいと感じたことは物怖じせずに発言するので肝が据わっている』
・『彼は肝が据わっている人だから、いざという時に頼りがいがある』
「腹が据わる」の例文
・『今まで同じような状況を経験してきたためか、彼女は腹が据わっている』
・『進退窮まった今、問題の解決へ取り組むには腹を据える必要がある』
まとめ
「 肝が据わる」はその人の性格や性質として「度胸があること」や「ちょっとやそっとじゃ動じないこと」を指しています。
一方、「腹が据わる」は「(状況や計画に対して)覚悟を決めているため動じないこと」を指しており、それぞれニュアンスの部分に細かな違いがありました。