「封鎖」と「閉鎖」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「封鎖」と「閉鎖」の違い生活・教育

この記事では、「封鎖」「閉鎖」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「封鎖」と「閉鎖」の違い

「封鎖」「閉鎖」を比較した場合、言葉に込められている強さや範囲などが異なってきます。

「封鎖」には、「閉鎖」に比べ強さがあり、その意味の範囲も広くなります。

「閉鎖」は、人やものの出入りに関して、一時的に閉じ込める意味となり、「封鎖」は、「閉鎖」よりも広い範囲で、そして、より強い意味で閉じ込める、封じ込めるといった意味となります。

「封鎖」の場合は、完全に出入りができないような状態にすることを指し、「閉鎖」の場合は、開閉が比較的自由なものを閉じるといった状態を指します。

このような違いがある「封鎖」「閉鎖」について、より詳しくご説明させて頂きます。


「封鎖」と「閉鎖」の使い方の違い

意味を考え使い分ける必要のある「封鎖」「閉鎖」

「封鎖」の場合、長期間、閉じたまま、閉じ込めたままといった強い意味となる際に使用する言葉となり、「閉鎖」の場合、その閉じ込めは一時的なものや一部の機能のみを一時停止するといったものとなります。

例えば、「学級を閉鎖する」の場合、意味としては、一時的にその学級を休みにする、活動を停止するといった意味となりますが、「学級を封鎖する」となった場合は、より強い意味となり、その学級の活動や機能を停止するだけではなく、完全に出入りまで閉ざしてしまうといった意味となります。

このようなことから、一時的な閉じ込めの場合には、「閉鎖」を使用し、長期的なもの、完全に活動や機能を停止してしまう場合には「封鎖」といった使い分けが必要です。


「封鎖」と「閉鎖」の英語表記の違い

「封鎖」は英語で、barrier; blockade; seal; sealingです。

「道路を封鎖する」は、blockade [block off] the road 「封鎖を解く」は、lift [raise] the blockade 「封鎖区域」は、a blockade zoneとなります。

「閉鎖」は英語で、choke; oppilation; atresia; closing; occlusion; closure; shutdownです。

「工場を閉鎖する」は、close down a factory 「閉鎖社会」は、a closed society 「1998年閉鎖」は、Closed in 1998. となります。

「封鎖」の意味

「封鎖」には、出入りや出入りができない状態にするといった意味があります。

「封鎖」の場合、どちらも、とじる、とざすといった意味の漢字を使用しており、より強く封じ込めるといった意味として使用します。

扉などの出入り口を閉じるといった物理的な意味のほか、「封鎖」には、国の権力によって、特定の地域に対し交通や物流、通信などを強制的かつ長期定期に遮断するといった意味もあります。

「封鎖」の使い方

「閉鎖」に比べ、より強い意味で使用する言葉となる「封鎖」そのため、「封鎖」の使い方も、より強い意味となる場合に用いることになります。

例えば、「都心封鎖」は、封鎖の対象となる都心エリアの人の流れを制限し、様々な活動の禁止を行う際に使用します。

「経済封鎖」の場合は、国がある国に対し経済関係を停止・制限し、その国との経済活動を止めることで、その国に対し経済的な打撃を与えるといった意味となります。

これら以外にも、「国境の封鎖」「出入り口の封鎖」「道路の封鎖」といった使い方があります。

「封鎖」を使った例文

・『感染症対策として、都市封鎖が実施された。』

・『急に道路が封鎖されう回路に回された。』

・『経済関係の対立によって、経済封鎖が行われることになった。』

・『知らない間にいつものドアが封鎖されていた。』

「封鎖」の類語

使用を禁止するといった意味としての「封鎖」の類語は、凍結、受け止める。

強化する、きつくするといった意味としては、緘する、塞ぐ、封印、封じる、封緘、封ずるなどがあります。

「封鎖」の対義語

「封鎖」の対義語は、開放です。

開放には、扉などを開けるといった意味があります。

「閉鎖」の意味

「閉鎖」には、出入り口を閉ざすといった意味があり、人やものが出入りできないようにするといった意味があります。

「封鎖」に比べ、同じ出入り口を閉じる行為でも、その期間の長さは一時的となります。

また、組織の活動や機能を停止する意味や物理的なものではなく、自分自身が殻にこもってしまいほかの人に侵入や介入をさせないといった意味でも「閉鎖」は使用されます。

「閉鎖」の使い方

人やものの出入りと止めること、閉ざすことといった意味を持つ「閉鎖」

そのため、使い方としては、インフルエンザや風邪によって多くの生徒が休んだ場合に使用する「学級閉鎖」

夜決まった時間にドアの鍵を閉めるといった意味として「ドアの閉鎖」などといった使い方があります。

「閉鎖」を使った例文

・『子供のクラスが学級閉鎖になってしまい仕事を休むことになった。』

・『会社の表門は、毎日、決まった時間に閉鎖される。』

・『一時的に工場を閉鎖することになった。』

・『閉鎖的な世の中では住みにくさを感じる。』

「閉鎖」の類語

「閉鎖」の類語には、入り口などを塞ぐといった意味として、緘する、締切る、鎖し固める、窄める、閉塞、遮断などがあります。

「閉鎖」の対義語

「閉鎖」の対義語は、開設、開放です。

開設には、新たに開始することといった意味があり、開放には、扉などを開け放すことといった意味があります。

まとめ

以上が、「封鎖」「閉鎖」の違いです。

同じように出入りを止める、塞ぐといった意味を持つ「封鎖」「閉鎖」ですが、その期間、強さに使い分けが必要な言葉となります。