この記事では、「連続」と「断続」の違いを分かりやすく説明していきます。
「連続」と「断続」の違い
「連続」と「断続」の違いについて紹介します。
「連続」と「断続」の使い方の違い
「連続」は、「ある動作が途切れずにずっと行われること」に使われます。
一度始まった動作が、途切れることなくずっとそのまま行われている状態を言います。
「断続」は、「ある動作が途切れたり、また始まったりを繰り返して行われること」に使われます。
ある動作が、一度止まった後また始まることを、何度も繰り返して行われる状態を言います。
「連続」と「断続」の英語表記の違い
「連続」の英語表記は以下の通りです。
1つ目は「in a row」で、「一つの列に並んで」=「連続して」というニュアンスです。
“I won the game three times in a row.”
(私は試合に3回連続して勝利した)
2つ目は「straight」で、「真っ直ぐ進む」=「連続して」というニュアンスです。
“I played game for eight straight hours last night.”
(私は夕べ、8時間連続してゲームをした)
「断続」の英語表記は以下の通りです。
1つ目は「on and off」で、「つながってはは切れる」=「断続的」というニュアンスです。
“It’s been raining on and off today.”
(今日はずっと雨が断続的に降っている)
2つ目は「inermittently」で、「断続的に」という意味で、ビジネスでよく使われます。
“The task was interrupted intermittently due to power outage.”
(停電により作業が断続的に妨害された)
「連続」の意味
「連続」は「れんぞく」と読み、以下の2つの意味があります。
1つ目は「切れ目なくずっと行われること」という意味で、ある動きが一度も途切れることなくずっと続いていることを言います。
2つ目は「数学用語で、点の集合がずっと切れずに繋がっているという定義のこと」という意味で、日常ではまず使われません。
「連」は「つらなる」とも読み、「つながること」という意味、「続」は「つづく」とも読み、「途切れないで引きつらなる」という意味、「連続」で「途切れないでつながること」になります。
ひとつひとつの部分が、並んでつながり、一度も途切れることなくずっと続いていく様子を表す表現です。
「連続」の使い方
「連続」は、「途切れることなくずっとつづくこと」に使われます。
名詞・形容動詞として「連続だ・である」と使われたり、「連続する・した」と動詞を伴って使われたり、「連続して」と副詞として使われたりします。
「連続」は、「一度も途切れずに」という点がポイントで、一度でも切れ目があると「連続」とは言いません。
「連続」を使った例文
・『同じミスが3度も連続して起きるとは、仕事に対する姿勢を疑わざるを得ない』
・『3日連続で飲み歩いていたら、さすがに朝起きられずに遅刻した』
・『甲子園で春夏連続優勝するチームは本当に強いと言える』
・『2年連続でPTA会長を引き受けることになってしまった』
・『地域を不安に陥れた連続誘拐事件の犯人が捕まってほっとしている』
「連続」の類語
・「立て続け(たてつづけ)」
「同じことや似たような様なことが、間を置かずに何度も続けて起きること」という意味です。
「今日は朝からクレームの電話が立て続けに3件も来た」などと使われます。
・「引っ切り無し(ひっきりなし)」
「引き切り」は「手元に引くように切ること」という意味から転じて、「そこから切れ目や区切りのない状態」「絶え間なくものごとが続いている様子」という意味です。
「朝から晩まで引っ切り無しにお客さんがやってきて、嬉しい悲鳴を上げている」などと使われます。
「連続」の対義語
「連続」の対義語は「断続」で、以下に詳しく紹介します。
「断続」の意味
「断続」は「だんぞく」と読みます。
意味は、「ある動作が時々途切れながら行われること」です。
ある動きが、一度途切れて、また始まってを繰り返して続いていくことを言います。
「断」は「たつ」とも読み、「断ち切る」「切り分ける」という意味、「断続」で「切り分けながらつらなること」になります。
「断続」は、一度止まってまた始まることであり、どれ位の間があくのかは状況によって様々で、すぐに始まることもあれば、数時間、数日あけて始まることもあります。
「断続」の使い方
「断続」は、「ある動作が途切れながら続くこと」二使われます。
「断続する・した」と動詞を伴って使われたり、「断続して」と副詞として使われたりします。
また、気象用語では「断続的」と「的」を付けて、「その様な傾向がある」という意味で使われることもあります。
「断続」は、途切れながら続くことであり、途切れる回数などは定義されていません。
「断続」を使った例文
・『最近は夜中に断続的に目が覚めてしまい、起きた時にスッキリしない』
・『注文が断続的に入るので、一日中持ち場を離れられない』
・『最近はやや大きな地震が断続的に発生している』
・『昨日から激しい雨が断続的に降り続いている』
・『上の階から子供の走り回る音が断続的に響いて来て、精神的に辛い』
「断続」の類語
・「間欠(かんけつ)」
「あるものごとや動きが、一定の時間を置いて起こったりやんだりすること」という意味です。
「腰の痛みは間欠的なものであるが、仕事に支障がないとは言えない」などと使われます。
・「飛び飛び(とびとび)」
「ものがそこら中に散らばっている様子」「間があいている様子」という意味です。
「CDが劣化したのか、音が飛び飛びになる部分がある」などと使われます。
「断続」の対義語
「断続」の対義語は上記で紹介した「連続」になります。
まとめ
今回は「連続」と「断続」について紹介しました。
「連続」は「途切れずに続くこと」、「断続」は「途切れては始まりを繰り返すこと」と覚えておきましょう。