「類似」と「酷似」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「類似」と「酷似」の違い 生活・教育

この記事では、「類似」「酷似」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「類似」と「酷似」の違い

「類似」とは、複数の物事が、性質や状態などについて、違う部分がほとんどないことです。

「酷似」とは、複数の物事が、性質や状態などについて、違いはないと思うほど、ほとんど違いがないことです。

どちらの言葉にも、複数の物事の間の違いが少ないという意味がありますが、まったく同じ意味なのではありません。

「類似」は似ている部分が多いものの、完全に同じではないことです。

たとえば、二卵性双生児の場合、見た目が似ている部分が多くあります。

しかし、遺伝子的には違い、完全に同じなのではなく、違っている部分が見られます。

「酷似」は同じだと思うほど、違っている部分がないことです。

「類似」よりも同じ部分が多いことになります。

「類似」と「酷似」の使い方の違い

2つ以上のものの間で、違っている部分がほとんどないことについて「類似」を使用します。

しかし、完全に同じなのではありません。

2つ以上のものの間で、同じだと思うほど違っている部分が少ないことについて「酷似」を使用します。

しかし、完全に同じなのではありません。

「類似」と「酷似」の英語表記の違い

「類似」は英語で“resemblance”“similarity”と表現をします。

「酷似」は英語で“close resemblance”“strong likeness”と表現をします。

「類似」の意味

「類似」とは、複数の物事が、性質や状態などで違う部分が少ないことです。

あるところで事件がありました。

その事件は、窓ガラスを叩き割り、自宅に侵入をして、金品を奪うというものです。

他の場所でも、窓ガラスを叩き割り、自宅に侵入をして、金品を奪うという事件がありました。

これらの事件は、窓ガラスを割って侵入をする、盗んだものが金品であるという点で同じです。

しかし、完全に同じなのではなく、場所、盗んだ額、時間帯などが違います。

似ている点が多いものの、完全に同じではないのです。

このことは「類似事件」ということができます。

共通する部分が多い事件という意味です。

「類似」が問題になることがあります。

それは、商品についてです。

人気の商品があると、それに似せた商品が販売されることが少なくありません。

完全に同じではないものの、違う部分が少なくて、人気商品とそれに似せた商品を間違えて購入してしまうことがあったり、似せられてしまった商品を販売している企業が訴えたりすることがあります。

「類似」の使い方

2つ以上の物事が、性質や状態などで違う部分が少ないことについて使用をします。

似ているといえるのは、何かと何かを比べているからです。

そのため、「類似」というときには、2つ以上の物事が存在していることになります。

1つでは、同じ点、違う点を比べることができません。

また、まったく同じものを並べて使ったり、一部分を取り出して使ったりする言葉ではありません。

「類似」には、全体的に似ているという意味があります。

物事の一部分だけがそっくりだということではなく、違う部分が少なくて全体的に似ていることです。

「類似」を使った例文

・『類似した論文が多数あった』
・『今後も類似した投稿があるだろう』
・『類似商品が続々登場している』
・『他社では類似しているモデルはみられない』

「類似」の類語

「酷似」「共通」「相似」「近似」が類語です。

「共通」には、複数のものの間であてはまることがあることという意味があります。

「相似」とは、形や性質がよく似ていることです。

「近似」とは、非常に近いことです。

「類似」の対義語

「差異」が対義語です。

他のものと同じではないという意味があります。

「酷似」の意味

「酷似」とは、複数の物事が、同じではないかと思うほど、性質や状態などで違う部分が少ないことです。

しかし、完全に同じなのではありません。

サケとマスは、非常によく似ている魚です。

魚に詳しくない人は、見ただけでは間違えてしまいそうです。

では、何が違うのかというと、違いはほとんどありません。

サケ科の魚には、一生を淡水の河川で過ごすものと、海にでるものとがあります。

一生を河川で過ごすものをマス、海にでるものをサケとしているようです。

しかし、明確な区別をしているわけではありません。

見た目はそっくりで、同じものではないかと思ってしまうものです。

これくらい似ているものを「酷似」といいます。

統合失調症という病気があります。

この病気では、幻覚、妄想、まとまりのない発言などが見られることがあります。

これらの症状と似た別の病気もあります。

たとえば、気分障害、ウイルス性脳炎、脳腫瘍などです。

これらの病気と統合失調症は、似たような症状がみられますが、ウイルス性脳炎の人が統合失調症ではないように、同じものではありません。

完全に一致はしていないけれど、同じ部分が数多く見られ、ほとんど同じではないかと感じられるものという意味を持つ言葉です。

「酷似」の使い方

完全に同じものではないけれど、複数の物事の間で違う部分が非常に少ないことについて使用をします。

非常にというのは、程度がはなはだしいことをいいます。

まったく同じものを指して使うのではありません。

また、違いを知るためには比べる必要があるので、「酷似」という言葉を使うときには、2つ以上のものが存在することになります。

1つしかないときには、比べることができません。

「酷似」を使った例文

・『酷似している点をあげる』
・『酷似している点がみられる』
・『生体電流に酷似した刺激を与える』
・『酷似した点がみられても仕方がない』

「酷似」の類語

「類似」「共通」「相似」「近似」が類語です。

「酷似」の対義語

「差異」が対義語です。

まとめ

違う部分が少ないという意味を持つ2つの言葉ですが、完全に同じことを意味しているのではありません。

違う部分がより少ないのは「酷似」です。

同じだと思うほど違う部分が少ないことを意味しています。