「ハイキング」と「登山」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「ハイキング」と「登山」の違い生活・教育

この記事では、「ハイキング」「登山」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「ハイキング」と「登山」の違い

「ハイキング」とは、健康のためや自然を楽しむためなどの目的で、野山を歩くことです。

「登山」には、2つの意味があります。

1つめは、山に登ることです。

もう一つは山の上にある神社や寺に参詣することです。

似たような意味を持っている言葉ですが、厳密には違うことを指しています。

2つの言葉では、指している場所が違います。

「ハイキング」の場合は、自然の中にありながらも舗装されている場所のことを指すことが多いです。

木道が敷かれていることもあります。

山に登ることもありますが、険しい山ではなく、比較的勾配が緩やかな場所が多いです。

また、山頂に到達することを目的としていません。

「登山」の場合は、なだらかな平地ではなく、山のことを指しています。

険しい山も低山も指します。

山頂にまで到達することを目指しています。

また、山の上の神社や寺に行く場合は、参詣することが目的になります。


「ハイキング」と「登山」の使い方の違い

歩くことや自然を楽しむことを目的に、野山に出かけることについて「ハイキング」を使用します。

山頂にまで到達することを目的に山に出かけることについて「登山」を使用します。


「ハイキング」と「登山」の英語表記の違い

「ハイキング」は英語で“hiking”と表現をします。

「登山」は英語で“mountain climbing”“mountaineering”と表現をします。

「ハイキング」の意味

「ハイキング」とは、健康のため、あるいは自然を楽しむために、自然の多い平らな土地や険しくはない山などを歩くことです。

歩くという点が強調されています。

高い山に登るには、それなりの体力が必要で、初心者には難しいことでしょう。

しかし、「ハイキング」なら体力があまりない人でも行うことができます。

高齢者でも楽しんでいる方がいるようです。

一般的な散歩と異なり自然が多い場所を歩くので、緑の多い景色を見る、鳥や虫の鳴き声を聞くなどをして、リラックスできることが期待できます。

また、普段訪れないような場所を訪れ、非日常を味わえる点でも、リラックスできたり、気分転換できたりすることが期待できます。

所用時間は2~3時間程度です。

普段運動し慣れていない人にとっては長時間に感じるかもしれませんが、自然を楽しみながらだとあっという間に時間が過ぎてしまいます。

たくさん動いた後にはお腹が空き、食事をおいしく感じられます。

舗装されている場所が多いのですが、それなりの準備が必要です。

日差し対策のための帽子、虫や寒さ対策のための長袖・長ズボン、歩きやすい靴、レインウエアなどが必要です。

カロリーを多く消費するので、すぐに食べられるものも用意しておきます。

チョコレートやおにぎりなどは、すぐに手軽に食べることができます。

ゴミは持ち帰る、植物を持ち帰らない、登山道を外れない、できるだけ携帯トイレを使用して持ち帰るなどがマナーとされています。

「ハイキング」の使い方

健康維持や楽しむことを目的に、自然が多い場所を歩くことを指して使用します。

2~3時間程度で歩けるものを指して使用することが多いです。

険しい山に登ることや、数日間かけて行うようなものには使用しません。

「ハイキング」を使った例文

・『ハイキングに必要なものを用意する』
・『明日はハイキングにでかけます』
・『夫婦でハイキングを楽しんでいます』
・『ハイキングに必要なものを確認する』

「ハイキング」の類語

「遠足」「ピクニック」が類語です。

「遠足」は、学校行事で遠出をするもののことです。

「ピクニック」は、山野などに出かけるもので、山野などで遊ぶ、食事を楽しむといった点に焦点が当てられています。

「ハイキング」の対義語

対義語はありません。

「登山」の意味

「登山」には、2つの意味があります。

1つめは山に登ることです。

山とは、陸地の表面が周囲の土地よりも高くなっている場所のことです。

610m以上の高さがあれば山とする、仰角が2度を越えていて高度が1500m以上あるなど、定義はさまざまあります。

「登山」の目的は、登るという行為です。

山頂を目指して登り、山の周辺を歩くことではありません。

自然を楽しむこともありますが、自然を楽しむことよりも登るという行為に重きを置いています。

低い山に登ることも、高い山に登ることも意味しています。

山の高さは関係ありません。

どのような山でも、準備をしっかりしておく必要があります。

服装は動きやすく、吸湿速乾性があるものが望ましいです。

一枚で温かくするよりも、インナーを利用して複数枚の服で温かさを調整します。

靴はスニーカーではなく、「登山」用のものを用意します。

レインウエア、地図、飲み物、携帯食なども必要です。

山で食事を楽しむために、コッヘルやストーブなどを持つこともあります。

「登山」は、一人で楽しむこともあれば、複数人で楽しむこともあります。

遭難してしまう可能性がゼロではないので、周囲に人に「登山」に出かけることを伝えたり、登山届けを出したりします。

また、ゴミは持ち帰る、植物を採取しない、複数人で登るときは一列になるなどがマナーです。

もう一つの意味は、山の上にある神社や寺に参詣することです。

「登山」の使い方

山に登ることを指して使用をします。

山の高さは意味に含まれていないので、どのような山でも登ることについて使用できます。

「登山」を使った例文

・『登山に出かけると家族に伝える』
・『来週末に登山をする予定だ』
・『はじめての登山』
・『登山に必要なものを買いに専門店に出かける』

「登山」の類語

「登頂」「山登り」が類語です。

「登頂」は、山の頂上にまで登ることです。

「山登り」は、山に登ることです。

「登山」の対義語

対義語はありません。

まとめ

どちらも自然と親しむものですが、目的や歩く場所が違います。

初心者でも行いやすいのは「ハイキング」です。

「登山」は初心者でも楽しめる山もあれば、上級者向けの山もあります。