保護剤に関連して使われる言葉「トップコート」と「ベースコート」はどのような違いを持つ言葉なのでしょうか。
今回は、「トップコート」と「ベースコート」の違いについて解説します。
「トップコート」とは?
「トップコート」とは、「保護塗料のうちツヤ出しや発色を目的に使われる上塗り塗料」を意味する言葉です。
「トップコート」の使い方
物体の耐久性を高めたり変質を防いだりなど保護のために塗られる塗料のことを「保護塗料」といいます。
保護塗料の主目的は物体の保護であり耐久性や寿命を上げるために用いられますが、保護するだけでなくツヤ出しや発色など見た目を良くするためにも使われます。
「トップコート」は「保護塗料のうち主に見た目を良くするために使われる上塗り塗料」を指します。
保護塗料は一度塗りでいいものと何回か塗り重ねる必要があるものの2種類に分かれます。
「トップコート」は重ね塗りを前提とした保護と量であり塗装後に最も表面にくるもの、つまり塗る順番で一番最後に塗る塗料が「トップコート」です。
「トップコート」は保護以外にも美しいツヤを生み出したり独得な風合いを出したりなど主に見た目を良くする目的で塗られるほか、下地になっている別の保護塗料が剥がれないようにするコーティング剤としても機能します。
塗装後は外気に直接ふれるので耐久性も十分ですが種類によっては塗装表面に影響を及ぼしてしまう可能性があることから直接塗布が禁止されているものもあります。
「ベースコート」とは?
「ベースコート」とは「保護塗料のうち素材の保護や下地作りに使われる下塗り塗料」を意味する言葉です。
「ベースコート」の使い方
重ね塗りする保護塗料のうち最初に塗るのが「ベースコート」です。
その名の通りベースつまり土台として機能する保護塗料であり実際の塗装家庭では素材に直接「ベースコート」を塗りその上に別の保護塗料を上塗りしていくことで塗膜を作り上げます。
「ベースコート」の主な機能は「素材の保護」です。
塗装する素材を変質や劣化から直接守る役目を果たし塗ることで寿命を伸ばしキズや痛みを防ぎます。
「ベースコート」のもう一つの役割は「上塗り塗料の下地作り」です。
素材に定着しにくかったり素材を痛めたりする性質を持つ保護剤はどれほど強力でも素材に直接塗れません。
そのような保護剤を塗る際はまず「ベースコート」を塗って塗膜で下地を作りそこに上塗り塗料を塗って仕上げます。
「トップコート」と「ベースコート」の違い
重ね塗りする保護塗料のうち表面に来る上塗り剤が「トップコート」、素材に直接塗布し上塗り剤の下地として機能するのが「ベースコート」です。
「トップコート」は主に見た目を整えるため、「ベースコート」は主に素材を保護し上塗り剤を塗りやすくするためという目的の違いで区別されます。
まとめ
「トップコート」と「ベースコート」の違いは保護剤を適切に使うためには知っておかなくてはいけません。
マニキュアの保護剤として使われることが多い言葉なのでネイルに興味のある方は違いを理解しておきましょう。