この記事では、「興味」と「関心」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。
「興味」と「関心」の違い
「興味」とは、ある物事に面白いと感じる気持ち、対象とするものへの特別の関心のことです。
「関心」とは、ある物事に特別に心をひかれることです。
「興味」の場合は、面白い・知りたいという感情によって引きつけられており、「関心」は理性的に注意が向けられていることが多い点に違いがあります。
おもちゃに「興味」を示す子どもの目は、輝いていることが少なくありません。
表情から面白くて仕方がないということが伝わってきます。
このような状態のときの気持ちが「興味」です。
「関心を示す」という場合、その対象を見る目は子どものようにランランと輝いていたり、表情から楽しくて仕方がないことが読み取れたりすることは少ないです。
「関心」には、対象に理性的に注意が向けられている意味があるので、表情はそういった状態なのです。
理性的とは、感情に動かされず、冷静に判断をするさまを意味します。
「興味」と「関心」の使い方の違い
ある物事に引きつけられる気持ちを指して、「興味」や「関心」という言葉が使用されます。
「興味」は、面白いと感じる気持ち、もっと知りたいという気持ちによって、ある対象に特別に気持ちが向くことに使用されることが多いです。
「関心」は、対象への注意が理性的に向けられることに使用されています。
たとえば、「健康的な食事に興味がある」というと、健康的な食事とはどのようなものなのだろうと、知りたい気持ちがあることが想像されます。
また、対象を学ぶことに面白さを感じていることもうかがえます。
「健康的な食事に関心がある」というと、健康診断の数値が気になるので何とかしなければならず、健康的な食事を学ばなければならないなど、面白そうだというよりも、冷静にその対象と向き合っているとことが想像されます。
「興味」と「関心」の英語表記の違い
「興味」は英語で“interest”と表記をします。
「関心」も英語で“interest”と表記をします。
「興味」の意味
「興味」とは、ある対象に特別に気持ちが引きつけられることです。
面白い、知りたいという気持ちによって引きつけられている意味が含まれています。
釣りが好きで、釣りに関する本を読んだり、インターネットで情報を収集したり、時間があれば釣りに出かけたりしている人がいたとします。
この人は、釣りをすることが楽しいと感じています。
また、釣りに関する情報を収集することも楽しいと感じており、知りたいという気持ちも持っています。
このような状態を指して「興味」といいます。
「興味」の使い方
ある物事に特別に気持ちが引きつけられることに使用をします。
特に、面白い、知りたいという気持ちがあるときに使われます。
2人がテレビを見ています。
1人は面白そうに見ており、もう1人はつまらなそうに見ています。
同じテレビを見るという行為ですが、一方は「興味」を持ってみており、もう一方は「興味」がないけれど仕方なく見ています。
同じ行為でも、対象に対して面白い、知りたいという気持ちがあれば「興味」を示していることになり、そういった気持ちがなければ「興味」を示していることにはならないのです。
ある物事に特別に気持ちが向くことに使われます。
「興味」を使った例文
・『興味を持って本を読む』
・『最新家電に興味がある』
・『スポーツには興味がない』
・『すごく興味を持っています』
・『興味を持ってみている』
「興味」の類語
「関心」が類語です。
「興味」の対義語
「無関心」が対義語です。
興味がないことという意味があります。
「関心」の意味
「関心」とは、ある物事に心が引かれることです。
対象に冷静に気持ちが向けられている意味が含まれています。
興奮して対象に向き合っているのではなく、落ち着いて向き合っています。
「関心」の使い方
ある物事に心が引きつけられていること、特に冷静な気持ちで対象に向き合っているときに使用します。
「子どもの教育に関心がある」のような使い方をしますが、この場合は子どもの教育について冷静に考えている意味合いがあります。
「関心」を使った例文
・『多くの人の関心が集まっている』
・『世界情勢に関心がある』
・『関心を示さなかった』
・『参加者の関心を高めた』
・『関心がもたれている』
「関心」の類語
「興味」「好奇心」が類語です。
好奇心には、珍しいものや知らないものに興味を持つという意味があります。
「関心」の対義語
「無関心」が対義語です。
「無」には、ないという意味があります。
まとめ
ある物事に心が引きつけられることが、「興味」「関心」です。
どのように対象に向き合っているかが違い、「興味」の場合は面白い・知りたいという気持ちを持って向き合い、「関心」は冷静に向き合っています。