「弾性」と「塑性」の違いとは?使い方や例文も徹底的に解釈

「弾性」と「塑性」の違い生活・教育

この記事では、「弾性」「塑性」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「弾性」と「塑性」の違い

「弾性」とは、外から力を加えると形が変わり、力を取り除くともとの形に戻る性質のことです。

「塑性」「可塑性」ともいい、外から力を加えると形が変わり、力を取り除いてももとの形に戻らない性質のことです。

2つの言葉が示すものは対照的です。

どちらも力を加えると形が変わるという点は同じですが、力を取り除いた後に、もとの形に戻ろうとするのか、戻ることができないのかという点で違います。

「弾性」は主に固体のことを指しています。

身近なものでは輪ゴムがあります。

外からの力が引っ張るです。

引っ張ると伸びます。

そして、引っ張ることをやめると、もとの形に戻ります。

これが「弾性」です。

粘度は柔らかく、力を加えれば容易に形を変えることができます。

しかし、力を取り除いてももとの形には戻りません。

このような性質が「塑性」です。


「弾性」と「塑性」の使い方の違い

どちらの言葉も、中学校の理科の授業や高校の物理の授業で出てくる言葉ですが、日常生活で頻繁に耳にするものではありません。

変形を生じさせようとする外部の働きかけにより形が変わり、外部からの働きかけが取り除かれると、もとの形に戻る性質を指して「弾性」を使用します。

変形を生じさせようとする外部の働きかけにより形が変わり、外部からの働きかけが取り除かれても、もとの形に諸だ無い性質を指して「塑性」を使用します。


「弾性」と「塑性」の英語表記の違い

「弾性」は英語で“elasticity”と表現をします。

「塑性」は英語で“plasticity”と表現をします。

「弾性」の意味

作用によって見た目が変わり、作用がなくなるともとの見た目に戻ろうとする性質のことです。

力は外からやってくるもので、物体の内側から生じるものではありません。

輪ゴムには容易に力を加えることができます。

そして、引っ張れば形が変わり、輪ゴムが伸びます。

引っ張るというのが、外からの力です。

両手の力を取り除くと、輪ゴムはもとの形に戻ろうとします。

これは「弾性」によるものです。

スーパーボールは、床に打ち付けるとよく弾みますが、これもは「弾性」がかかわっています。

一瞬のことなので肉眼では確認しにくいですが、スーパーボールが床に接したときに、スーパーボールは変形をしています。

このとき、すぐにもとに戻ろうとする力が働き、もとの形に戻ろうとする力によって床を押し跳ねます。

それによって、よく弾むのです。

外部から力を加えたとき、これ以上はもうだめだという範囲があります。

これよりもさらに上の状態にはなれない、もうだめだという範囲を超えてしまうと物体が壊れることがあります。

輪ゴムの場合だと、引っ張りすぎると輪ゴムが切れてしまいます。

また、「弾性」は主に固体についていいます。

水は簡単に形を変えますが、このようなものを指して「弾性」とはいいません。

「弾性」の使い方

固体のもとに戻ろうとする性質を指して使用します。

中学校の理科や高校の物理で出て来る言葉ですが、日常生活の中では頻繁に使われることはありません。

「弾性」を持つ物質は、身の回りにさまざまありますが、力を取り除いたときにもとの形に戻ろうとすることを、「これは弾性によるものだ」と考えることは少ないです。

「弾性」を利用した製品が、さまざま開発されています。

「弾性」を使った例文

・『弾性のあるストッキング』
・『弾性を活かせるのではないかと考えている』
・『弾性のあるワイヤーを使用します』
・『弾性をうまく利用する』

「弾性」の類語

「反発力」が類語です。

はねかえす力のことです。

「弾性」の対義語

「塑性」が対義語です。

「塑性」の意味

物体の外側から作用が加わると、物体の見た目が変わり、作用が取り除かれても見た目は変わらない性質のことです。

力は外から加えられるもので、物体それ自体の内側から出てくるものではありません。

力の大きさがどれくらいかという意味は含まれていません。

外からの作用がなくなってもとの形に戻らないからといって、もともとその物体が強固であるというわけではなく、もともとの物体が柔らかいものもあります。

粘度は柔らかな素材です。

幼稚園で粘度で遊ぶことがありますが、幼稚園生でも形を変えられるほどの柔らかさがあります。

しかし、外部の作用が取り除かれても、もとの形には戻りません。

このような性質のことを指しています。

身のまわりにあるものでは、プラスチックも「塑性」を持っている物質です。

プラスチックは熱で柔らかくなるものと、熱で硬くなるものがありますが、熱で柔らかくなる性質を持つものは、熱によって変形をします。

熱を加えれば、ふにゃふにゃになります。

柔らかくなったものは形を変えることが可能です。

では、熱を取り除いたらもとの形に戻るのかというと、そうではありません。

一度形を変えたら、外部からの力を取り除いても、もとの形には戻りません。

ペットボトルやビニール袋などにこの性質があります。

また、「塑性」は液体についてはいわないことが一般的です。

水などの液体の力を「塑性」とはいいません。

「塑性」の使い方

中学校の理科や高校の物理で登場する言葉ですが、日常生活で頻繁に使うことはありません。

「塑性」を持つ物質は身の回りにあふれていますが、その物質について「これは塑性によるものだ」など考えることは少ないです。

日常生活の中では、頻繁に使われる言葉ではありません。

「塑性」を利用した商品が、さまざま開発されています。

「塑性」を使った例文

・『塑性を利用する』
・『塑性を持つ物質を利用する』
・『塑性をうまく活かしています』
・『塑性のある素材です』

「塑性」の類語

「可塑性」が類語です。

「塑性」の対義語

「弾性」が対義語です。

まとめ

どちらも理科や物理の授業で出来る言葉です。

身の回りには、これらの性質を示すものがあふれています。

この2つの性質は対照的で、一方はもとの形に戻ることができますが、もう一方はもとの形に戻ることができません。