忘れたころにやってくる戸籍の書類を取らなければならないタイミング。
「引っ越しの時に移すのは戸籍抄本?住民票?」「相続の時に必要なののは、戸籍謄本?戸籍抄本?」などいざと言うとき困らないように、この記事では「戸籍謄本」と「戸籍抄本」と「住民票」の違いを分かりやすく説明していきます。
「戸籍謄本」とは?
戸籍謄本は戸籍原本に記載されている全員を身分証明するものです。
本籍やその戸籍に記載されている人全員の氏名、生年月日などが記されています。
また、戸籍謄本の正式名称は戸籍全部事項証明書と言います。
家族の死後、相続手続きをする際や婚姻届、パスポートの申請をする時必要になります。
発行するには、本籍地のある市区町村役場に発行してもらわなければなりません。
また、自分の本人確認書類の他に印鑑等が必要になる場合もあります。
本籍地を移動していない場合はその本籍地の市区町村での手続きが必要になります。
「戸籍抄本」とは?
戸籍抄本は戸籍原本に記載されている一部の人を身分証明するものです。
その正式名称を戸籍個人事項証明書と言います。
つまり戸籍に2名以上記載がある時、個人を抜き出したものが戸籍抄本、全員を抜き出したものが戸籍謄本になります。
(戸籍が一人であれば、どんな場合でも戸籍謄本になる。)戸籍謄本でも戸籍抄本でもその効力は同じです。
また、発行手段は戸籍謄本と同じです。
「住民票」とは
住民票はその居住地に誰が住んでいるかを証明する書類です。
ですから、内容は住所や氏名などの個人情報の他に「その場所の住民になった日付」や住民票コードが記載されています。
引っ越しの時に移さなくてはならないのはこの住民票です。
ちなみに、引っ越しの際の住民票の移動は法律で義務付けられていて、住み始めてから二週間以内に行わなくてはいけません。
義務付けられているものということもあり、お住まいの市区町村で本人確認書類を提示すれば発行できます。
また、時間にして三十分から一時間くらいで手続きは終了します。
「戸籍謄本」と「戸籍抄本」と「住民票」の違い
この三つは、それぞれ証明しているものまたはその範囲が違います。
そして、最もお目にかかりやすい証明書類が住民票、その次が戸籍抄本、最後に戸籍謄本となります。
書類を取るための難易度もこの通りです。
戸籍謄本・抄本を取る時には一週間以上かかることもあるので、余裕を持って申請した方が良さそうです。
まとめ
今回は三大ややこしい行政書類について説明いたしました。
この記事を読んで「戸籍が全て書いてある戸籍謄本が欲しかったのに戸籍抄本を取ってしまった!」「住民票でよかったのに戸籍謄本を取ってしまった!」といううっかりミスが一つでも無くなると嬉しいです。
ご覧いただきありがとうございました!