皆さんは「私事」と「私用」と「所用」という言葉を普段の生活や仕事などの場面で使われているかと思いますが、これらの言葉の意味をご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「私事」と「私用」と「所用」の違いを分かりやすく説明していきます。
「私事」とは?
「しじ」という読み方をしている「私事」は「個人や家族なとプライベートな生活上でのこと」、あるいは「人に隠したいような個人的なこと」「内緒・秘密にしていること」という意味があります。
なお、読み方では「わたくしごと」もあります。
「私事」の例文
「私事」の例文は以下のようなものがあります。
・『私事にわたって恐縮ですが、明日は不在となります。』
・『私事ですが、来週から産休に入らせて頂きます』
「私用」とは?
「私用」は「しよう」という読み方になります。
意味は「個人的な用事」、もしくは「個人のために用いること」などの解釈があります。
「私用」の例文
「私用」の例文では次のようなものが挙げられます。
・『来週は私用で有給休暇をいただきます』
・『私用で会社をお休みしています』
個人的な理由で休みを申請する時によく使われています。
「所用」とは
「所用」は「しょよう」という読み方に鳴りますが、「用事」や「使われること」、「入用」などの意味を持っています。
尚、一般的には「用事」で使われることが多いでしょう。
「所用」の例文
・『所用があり、本日の会議は参加できません』
・『所用でちょっと出かけてくる』
オフィス勤務をしている人にとっては、外出する時に使う言葉としてよく耳にすることがあるかと思います。
「私事」と「私用」と「所用」の違い
ここで「私事」と「私用」と「所用」の違いを見ていきましょう。
「私事」は「私用」や「所用」とは異なり、「用事」というニュアンスを持っていません。
自分に関する個人的な事柄を指しているために仕事の場面ではプライベートな体験談を話す時に、会話の前置きとして使われています。
「私用」を見てみると、職場でプライベート的に用事があり休まなければならない時に、休みを申請する時、家庭の事情により仕事を休んだり、会社行事を欠席する時に使います。
「所用」は「公私問わず、用件や用事全般のこと」を指している言葉ですが、「私用」とは異なり会社に関連した用事も含まれている点が相違点と言ってもいいでしょう。
まとめ
ここまで「私事」と「私用」と「所用」の意味や違いを説明してきました。
個人的な用事を表している「私用」に 着目すると、「私事」と「所用」とよく混同してしまいそうになります。
じっくりと言葉の意味を詳しく見ていくことで 個々の意味が異なっていることがお分かり頂けたのではないでしょうか? 特に仕事を急に休まなければならないような時には必要になってくる言葉でもあります。
そのような意味で正しく理解して適切な使い方ができるようにしておきたいものです。