この記事では、「惨め」と「不甲斐ない」と「情けない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「惨め」とは?
「惨め」は「みじめ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「かわいそうで見るに忍びない様子」という意味で、痛々しくてとてもまともに見ていられない様子をいいます。
2つ目は「自分がひどくみすぼらしく、恥ずべきだと感じられること」という意味で、自分で自分を卑下することを言います。
上記に共通するのは「あわれで見ていられない」という意味です。
「惨め」の使い方
「惨め」は名詞・形容動詞として「惨めだ・である」と使われたり、形容詞として「惨めな」と使われたり、副詞として「惨めに」と使われたりします。
基本的に、あまりにもあわれでまともに見ていられない様子を表し、他人・自分どちらにも使われる言葉です」
「惨め」の例文
・『ことごとく面接に落ちて惨めな気持ちになる』
「不甲斐ない」とは?
「不甲斐ない」は「ふがいない」と読みます。
意味は「情けないほど意気地がない」という意味で、まったくもってだらしなく嘆かわしいことを表します。
「不甲斐ない」の語源は「云甲斐なし(いふかひなし)」で、「言う甲斐がない」という意味であり、転じて「意気地がない」「だらしなくて嘆かわしい」という意味で使われる様になりました。
「不甲斐ない」の使い方
「不甲斐ない」は形容詞として使われたり、副詞として「不甲斐なく」と使われたり、名詞として「不甲斐なさ」と使われたりします。
基本的に、全くもって意気地がないだけではなく、情けないと嘆く気持ちも含んで使われる言葉です。
「不甲斐ない」の例文
・『この程度のケガで入院するとは不甲斐ない』
「情けない」とは?
「情けない」は「なさけない」の意味は以下の通りです。
1つ目は「思いやりがない」という意味で、相手に対して非情な様子のことです。
2つ目は「同情する余地がない程嘆かわしい」という意味で、言い訳できない程見苦しい様子をことです。
3つ目は「見るにしのびない」という意味で、あわれで見ていられない様子のことです。
4つ目は「風情がない」という意味で、上品や雰囲気や味わいを感じられない様子をいいます。
上記に共通するのは「気持ちを寄せられない」という意味です。
「情けない」の使い方
「情けない」は形容詞として使われたり、副詞として「情けなく」と使われたり、名詞として「情けなさ」と使われたりします。
基本的に、同情の余地がないだけではなく、嘆かわしい気持ちも含んで使れる言葉です。
「情けない」の例文
・『男がフラれて泣くなんて情けない』
「惨め」と「不甲斐ない」と「情けない」の違い
「惨め」は「あまりにもあわれでまともに見ていられない様子、他人・自分どちらにも使われる」という意味です。
「不甲斐ない」は「全くもって意気地がない、だらしないと嘆く気持ち」という意味です。
「情けない」は「同情の余地がない、嘆かわしい気持ち」という意味です。
まとめ
今回は「惨め」と「不甲斐ない」と「情けない」について紹介しました。
「惨め」は「あわれで見ていられない」、「不甲斐ない」は「意気地がない」、「情けない」は「同情の余地がない」と覚えておきましょう。