「拠出」と「捻出」と「工面」の違いとは?分かりやすく解釈

「拠出」と「捻出」と「工面」の違い生活・教育

資金を用意するときなどに使われる表現として「拠出」「捻出」「工面」があります。

どれもよく見かける一般的な言葉ですが具体的にはどのような違いで使い分けられているのでしょうか。

今回は、「拠出」「捻出」「工面」の違いについて解説します。

「拠出」とは?

「拠出」とは、「参加者同士が資金や物品を出しあうこと」を意味する言葉です。

複数の人や団体がひとつ目的のもとに集まって何かを行おうとするとき、運営のための資金や物資が必要になります。

必要な資金や物資を誰かに出してもらったり特定の参加者のみが提供したりするのではなく「目的を達成するため皆で使う資金や物資を参加者全員がお互いに提出すること」「拠出」と表現します。

一般的に知られている「拠出」の事例が「保険」「年金」です。

支払われた掛け金を原資に運用し必要な人には掛け金からお金が支払われる仕組みはお互いが資金を出し合っている「拠出」に該当します。

「拠出」の割合については必ずしも平等でなくても構いません。

世界の国々が加盟する国連は各国の「拠出金」で運営されていますが一律同じ金額を負担しているだけではなく、負担割合は国の規模や影響力などによって決められています。


「拠出」の使い方

・『運営のために必要な資金を参加者が拠出する』
・『拠出された資金は不正がないように透明性を確保して管理されている』


「捻出」とは?

「捻出」とは、「乏しい状況で苦しみながら何とか出すこと」を意味する言葉です。

「捻出」「捻」には「ねじる」という意味があります。

歯磨き粉のチューブは中身がたっぷりと残っていれば軽く握るだけで絞り出せますが、使い続け残り少なくると少し握ったくらいでは中身が出せずひねったりねじったしてようやく中身が出てきます。

このような「ぎゅうぎゅうとねじりやっとのことで出す様子」を指す言葉が「捻出」です。

元々は袋やチューブなど物理的な作業を指す言葉でしたが、そこから転じて空っぽの頭からアイデアを出したり乏しい財布から資金を出したりなどという意味合いで物体以外にも広く「無理して出すこと」を指す表現として使われています。

「捻出」の例文

・『苦しい経営状況だが新規事業のためになんとか資金を捻出する』
・『突然の出費に対して苦労して費用を捻出した』

「工面」とは?

「工面」とは、「あれこれと工夫して準備を整えること」を意味する言葉です。

一般的に「工面」という言葉は「いろいろな手段を用い苦労して金銭や物品を用意すること」という意味で使われています。

簡単には用意できない資金や物品が必要になったときに人から借りたりへそくりを使ったり壊れかけのものを再利用したりなど「通常ではしなくていい苦労をして用意すること」「工面」を指す言葉です。

「工面」の例文

・『旅行の資金を工面する』
・『返済期限までに何とかお金を工面しないといけない』

「拠出」と「捻出」と「工面」の違い

「拠出」「捻出」「工面」はどれもお金に対して使われる表現ですが「用意する方法」について違いがあります。

「拠出」は皆で使うためにお金を提出することを指す言葉で用意する方法は問いません。

「捻出」は手持ちの中から苦労してなんとか用意する場合を表す言葉です。

「工面」は頭を使い工夫して用意するときに用いる表現で借金など手持ち資金以外を使う場合も含みます。

まとめ

同じお金を出すことを指していても「拠出」「捻出」「工面」ではそれぞれ意味が異なります。

どのような方法でお金を用意しているのかに注目して使い分けてください。