「解決」と「解消」の違いとは？使い方や例文も徹底的に解釈

この記事では、「解決」と「解消」の違いや使い方を分かりやすく説明していきます。

「解決」と「解消」の違い
1. 「解決」と「解消」の使い方の違い
2. 「解決」と「解消」の英語表記の違い
「解決」の意味
「解消」の意味
まとめ

「解決」と「解消」の違い

「解決」には、2つの意味があります。

1つめは、問題や事件などをうまく処理すること、またかたづくことです。

もう一つは、疑問のあるところを解明して、納得のいくようにすること、また納得のいくようになることです。

「解消」には、これまでの状態、関係、約束などが消えてなくなること、またなくすことです。

「解消」の場合はとりやめて消えるという意味が含まれていますが、「解決」には消えるという意味は含まれていません。

「解決」の場合は、処理するという意味になります。

処理とは、ものごとをさばいて始末をつけることです。

たとえば、片づけなければならない資料が山積みになっていたとします。

確認をして印鑑を押す、シュレッダーにかけるなど、やることがあります。

これらをさばいて始末することが「解決」です。

とりやめて消えてなくなっているのではないので、「解消」とはいいません。

肩こりの痛みがあったけれど、痛みがなくなったことは、消えたといえるので、「解消」になります。

「解決」と「解消」の使い方の違い

問題や事件をうまく処理すること、疑問が解きほぐされて納得することに「解決」を使用します。

「住宅問題が解決する」のような使い方です。

これまでの状態や約束などが消えてなくなることに「解消」を使用します。

「頭痛が解消する」のような使い方です。

「解決」と「解消」の英語表記の違い

「解決」は英語で“settlement”や“solution”や“resolution”と表現をします。

「解消」は英語で、解約の意味では“cancellation”、無効にする意味では“annulment”と表現をします。

「解決」の意味

「解決」には、2つの意味があります。

1つめは、問題や事件をうまく処理すること、またかたづくことです。

ある家の窓ガラスが割れていました。

ものをぶつけたなど、窓ガラスが割れるようなことをした覚えはありません。

いろいろ調べてみたところ、自宅にはもともとなかったボールが発見されました。

どうやら、近所で遊んでいた子どものボールが窓ガラスにあたり、割れてしまったようです。

後日、子どもの親が弁償をしてくれました。

これによって、窓ガラスが割れたという問題が片づきました。

このようなことが「解決」です。

もう一つの意味は、疑問のあるところを解明して、納得すること、また納得のいくようになることです。

お米を炊くときには一般的には洗うのに、なぜ無洗米は洗う必要がないのか疑問に思っていました。

調べたりして、肌ヌカを取り除いているので、洗う必要がないことがわかりました。

これは疑問が解決して、納得しているといえます。

こういったことが「解決」です。

「解決」の使い方

問題や事件をうまく処理することには、「問題が解決する」のような使い方をします。

あやふやになってしまったことではなく、うまくさばいて始末をつけたことについてをいいます。

疑問が解明されて納得することには、「疑問が解決する」のような使い方をします。

単に疑問が解明されることではなく、納得するという意味も含まれています。

「解決」を使った例文

・『ペット不可賃貸でのペット飼育問題を解決する』
・『両国間の問題が解決された』
・『第三者の介入によって解決した』
・『すべての問題が解決されました』

「解決」の類語

「決着」が類語です。

ものごとに決まりがついて終わりになることです。

「解決」の対義語

まだ~しないという意味の「未」をつけた、「未解決」が対義語です。

「解消」の意味

「解消」とは、これまでの状態、関係、約束などが消えてなくなること、またなくすことです。

朝からずっと頭痛がしていましたが、お風呂に入ったら頭痛がなくなってすっきりしました。

これは、頭が痛いという状態が消えてなくなっているといえ、「解消」といいます。

AさんとBさんは婚約をしていました。

しかし、いろいろな事情があって、婚約を取り消すことになりました。

これは約束が消えてなくなったことなので、「解消」といいます。