「あばら」と「肋骨」の違いとは?分かりやすく解釈

「あばら」と「肋骨」の違いとは?分かりやすく解釈生活・教育

同じような意味で使われている言葉として「あばら」「肋骨」があります。

2つの言葉にはどのような意味の違いがあるのでしょうか。

今回は、「あばら」「肋骨」の違いを解説します。

「あばら」とは?

「あばら」とは、「あばらぼね」の略で 「胸部に位置する内臓を覆うような弓のような形をしている骨やその周囲」を指す言葉です。


「あばら」の使い方

動物の胸には呼吸を司る肺が存在します。

肺は息を吸い込んで膨らむ関係上体の中で多くの割合を占めますが、肺を取り囲むように存在する骨とその周囲の部分を指す言葉が「あばら」です。

正式には「あばらぼね」といい骨のみを指しますが「あばら」という場合は骨だけでなく骨の周りについている肉や骨が存在する胸の辺りを指す意味でも使います。


「肋骨」とは?

「肋骨」とは、「背骨から内臓を取り囲む形で伸びる湾曲した胸部の骨」を指す言葉です。

「肋骨」の使い方

動物の骨格を構成する骨のうち背骨から伸びて胸の内臓を取り囲むように位置する12対24本の骨を指します。

痩せていて皮下脂肪が薄い人は胸のあたりに骨の形が浮き出ますが、胸に浮き出ている骨が「肋骨」です。

「あばら」と「肋骨」の違い

「あばら」「肋骨」が指しているのは同じ骨です。

どちらも胸部にある背中から伸びる12対24本の骨を指す言葉であり意味に違いはありません。

「あばら」を漢字で表記すると「肋」となり「あばらぼね」「肋骨」の訓読みに当たります。

基本的に2つの言葉の意味は同じですが「あばら」は骨だけでなく骨の周りにある部位や骨が存在する辺りを指す意味でも使います。

胸の当たりの痛みの表現として「あばらが痛い」という言い方がありますが、これは必ずしも骨の痛みを表しているわけではなく骨の周囲を含むだいたい胸の辺りを指す意味で使われている表現です。

まとめ

「あばら」「肋骨」は基本的に同じ意味ですが、例外的に骨以外の部分を指す意味で使われることもあるので注意しましょう。